TXP Medical、がん研究の最前線へ
TXP Medicalが日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)の多施設研究において、Electronic Data Capture(EDC)システムの構築業務を受託しました。このプロジェクトは、2024年12月に始まり、患者報告アウトカム(PRO)を調査する重要な取り組みです。近年、がん治療においては、病気の予後に加え、患者の生活の質(QOL)や治療に対する体験を把握することがますます重要視されています。
TXP Medicalは、ePRO(電子的患者報告アウトカム)を利用した研究の推進を目指しています。具体的には、あらかじめ準備された「ありがとうサポートTM」サービスを通じて患者が提供する情報をEDCシステムに統合し、より質の高いデータを研究者に届けることを目指しています。このような取り組みによって、日本のがん研究の発展を支援し、患者の健康と福祉向上につなげることがTXP Medicalの立志です。
先進的なEDCシステムの特長
TXP Medicalが開発したNEXT Stage EDCシステムは、FileMakerを基盤にしており、ユーザーフレンドリーなインターフェースで設計されています。このシステムは、従来の臨床研究の課題に対処するために特別に開発され、以下の特長があります。
- - 簡単な項目判別:使いやすいインターフェイスにより、データの入力がスムーズに行えます。
- - リマインド機能:時間が経過した際に項目入力を促すリマインダーが搭載されており、入力漏れを防ぎます。
- - OCR機能の活用:電子カルテの検査データをOCRでデジタル化し、効率的なデータ収集を実現しています。
このシステムでは、NEXT StageシリーズのQRコードなどを活用して、データの自動連携も可能です。その結果、レジストリ登録の業務が軽減され、スピーディーな症例集積が実現されるのです。
TXP Medicalのミッション
TXP Medicalの使命は「医療データで命を救う」としており、急性期医療の領域に特化したインフラの提供を行っています。医療機関との強固なネットワークを生かし、大学病院を含む22施設とデータ利用契約を結び、900項目を超える検査データの収集と分析が行えます。このように、TXP Medicalは患者中心の研究環境を整え、治療方法の選定や病院の経営にも寄与しているのです。
今後の展望
TXP Medicalは、これからも革新的な医療データプラットフォームの提供を続けていきます。がん研究、特に患者報告アウトカムの調査において、より良い治療法の開発と実現を目指していくのです。医療データを駆使し、患者の福祉を最優先にするこれらの取り組みが、今後どのように展開されていくのか、大きな注目が寄せられています。