世界最大のチョコ祭「サロン・デュ・ショコラ2025」日本初出展の「Night Cacao」

日本初出展！「サロン・デュ・ショコラ2025」に挑む

日本のクラフトチョコレートブランド「Night Cacao by KOKODii（ナイトカカオ・バイ・ココディー）」が、2025年10月にフランス・パリで開催される世界最大のチョコレート祭典「Salon du Chocolat（サロン・デュ・ショコラ）2025」に日本ブランドとして初めて出展することが発表されました。今回の出展は、タイの農家と協力して、同国産のカカオ豆を主原料とした製品を世界に届ける機会となります。

Night Cacaoの誕生と魅力

「Night Cacao」は、2023年に誕生したビーントゥーバーのクラフトチョコレートブランドです。このブランドは、日本の高度な製造技術とタイで栽培された高品質なカカオ豆を掛け合わせて、新しい味わいを創造しています。

特に「夜に食べる」をコンセプトにした生チョコレートや、スパイスが効いた人気のいちじくのチョコレートなど、多様な商品を展開しており、すでに多くのファンを魅了しています。

出展背景と目的

Night Cacaoの出展の目的は、製品販売にとどまらず、タイの農業の持続可能な成長を支援すること。2025年3月には、タイの政府機関（HRDI）と協力し、ナーン県のカカオ農家を支援する産業創出プロジェクトも始動しています。具体的には、販売支援や品質向上、収益の増加を図り、教育や観光、さらには工場の建設や企業誘致といった幅広い分野での連携を進め、新たな地域活性化モデルを確立することを目指しています。

タイ北部・ナーン県のカカオ産業が抱える課題

タイのナーン県は、その地理的条件や社会的背景から、農家への支援が行き届きにくい地域です。多くの農家が販路不足や不安定な価格により、栽培を断念せざるを得ないという危機的状況に直面しています。69のカカオ農園が栽培中止を検討しており、このままでは地域のカカオ産業が衰退してしまう可能性があります。

Night Cacaoの取り組みと未来

このような現状を受け、Night Cacaoではカカオ豆の買い取りにとどまらず、農家との中長期的なパートナーシップを構築し、販路開拓や品質向上を目指して活動しています。具体的には、若手のカカオ農家と将来像を共有しながら、品質レビューや販路拡大に向けたディスカッションを進めています。

今回の「サロン・デュ・ショコラ」への出展も、ナーン県の農家にとって誇りとなり、カカオ産業の魅力を世界に伝える絶好の機会です。