お笑いトリオ・安田大サーカスのクロちゃん(48)が、待望の小説家デビューを果たしました。彼の処女作『クロ恋。』は、3月19日に双葉社から発売される予定で、彼の独特な恋愛観と過去の経験を基にした“恐セツ系”の恋愛短編が四話収録されています。この作品が世に出ることが発表されたのは、都内で行われた記者会見において。クロちゃんは自らが関わった恋愛や失恋を題材に、奇想天外な物語を展開すると同時に、笑いと感動を届けたいと語っています。
会見の中で、特に印象的だったのはクロちゃんが自身の婚約指輪を取り出し、その指輪を眺めながら短編を書いたというエピソードです。指輪の値段は163万4600円。彼がこの大金を費やした婚約指輪を見て、血の涙を流しながら書き上げたというから、その背後には深い思いがあることでしょう。実際、四つの短編のうち一作品は、彼が提案したプロポーズが失敗した後に執筆されたものだといいます。このような厳しい経験が、彼の作品には色濃く反映されているのです。
『クロ恋。』の中には、恋愛を実験と信じる大学生が繰り広げる奇妙な恋物語「恋愛博士の異常な愛情」、幼馴染の三人が織りなす愛憎劇「揺れる」、人類滅亡の日に起こる中学生の切ない恋物語「地球最期の日」、勇者を名乗る高校生の不思議な出会いを描いた「Lv17の勇者」など、個性的な短編が含まれています。どの作品がフラれた後に生まれたものか、読者に楽しみを提供する形で彼は謎かけをしながら、作品に対する自信を強調しました。
会見の最後には、「この『クロ恋。』が絶対に売れてほしい。指輪のお金を取り返したい!」と、真剣さを見せると共に、会場を盛り上げる一幕も。彼のユニークな発想とともに、期待感を持たせる〝恐セツ系″小説がどのような反響を生むのか、気になるところです。また、会見では、川谷絵音さんやヒャダインさんから褒められたというエピソードも披露され、彼の文才が評価されていることも伝えられました。
時には笑いを交えながら、時には深い思いを乗せて書かれた『クロ恋。』は、クロちゃん唯一無二の視点で描かれた作品。彼が紡ぎ出す新感覚の恋愛短編が、読者の心を揺さぶることは間違いありません。作品の発売を心待ちにしましょう。
著者情報: 1976年12月10日生まれのクロちゃん。本名は黒川明人であり、広島出身。彼は2001年に安田大サーカスを結成し、これまで多くの愛されるキャラクターとして知られています。彼のユニークな視点からの恋愛観をぜひ体感してください。
書誌情報:
- - 書名: クロ恋。
- - 発売元: 双葉社
- - 発売日: 2025年3月19日
- - 定価: 1760円(税込)
- - 判型: 四六判
- - ISBN: 9784575248081
この作品は、彼が手がける一つの新たな挑戦であり、多くのファンに愛されることを願っています。