NOFメタルコーティングスが進めるデジタル業務改革
神奈川県川崎市に本社を構えるNOFメタルコーティングス株式会社は、世界シェア50%以上を誇る金属防錆処理剤のリーディングカンパニーとして知られています。特に自動車部品や産業機械向けの表面処理技術「ジオメット®」シリーズなど、国内外での高い信頼性を持っています。そんな同社が、業務効率化のためにデジタルプラットフォームの導入に踏み切りました。この取り組みは、65%を超える発注先との取引をデジタル化し、業務の進化を促進しています。
デジタル化に至った背景
NOFメタルコーティングスでは、月に平均して100件以上の請求書や発注書を受け取っていましたが、これまでは紙、FAX、メールなどの手段で処理され、多くの手入力やチェック作業が必要でした。そのため、業務が煩雑になり、現場に負担がかかっていました。この課題を解決するために、同社は「BtoBプラットフォーム 受発注 for 製造業」と「BtoBプラットフォーム 請求書」を導入し、業務のデジタル化を目指しました。このシステムは、単なるデジタル化に留まらず、承認ワークフローも含め、全てを1つのプラットフォーム上で完結できるようになります。
導入の決め手
NOFメタルコーティングスが「BtoBプラットフォーム 請求書」を選んだ理由は、請求書の受取、発行、保管を一元管理できる点にあります。加えて、AI-OCRを活用して紙やPDFも扱えるため、取引先の形式に左右されず、一律の仕組みで処理できることが大きな魅力でした。創出されたデータは、スムーズに基幹システムとも連携できるため、導入による業務の効率化が期待されます。加えて、コスト面でも十分に効果が見込まれたことも導入の決定に寄与しました。
デジタル化の効果
「BtoBプラットフォーム 請求書」を導入後、NOFメタルコーティングスでは2025年までに約55%の請求書をデジタルで受け取ることを目指しています。残りの45%についても、「BP Storage for 請求書」を介してデジタル化を進め、効率的な業務運営が実現されつつあります。これにより、請求書処理にかかる業務が3営業日から半日の作業に短縮され、業務の効率化が顕著に進んでいます。
今後の展望
今後、NOFメタルコーティングスは発注データを基幹システムに連携させることで在庫管理の効率化を図ると共に、請求業務をさらにワンストップで管理可能なシステムへの移行を目指しています。また、このデジタル化に留まらず、得られたデータを分析し、経営戦略に活用していく予定です。市場のニーズに応え、さらなる業務の改革を推進する姿勢が、NOFメタルコーティングスの強みと言えるでしょう。
今後も、同社の取り組みから目が離せません。