建築の未来へ
2025-01-17 10:48:38

KII、DigitalArchiへの出資を通じて建築の未来を切り開く

KII、建築業界を変革するDigitalArchiに資金提供



慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)が、慶應義塾大学発のスタートアップ『DigitalArchi』に対して追加出資を行った。この出資によって、DigitalArchiはおよそ3.5億円の資金を調達し、建築現場への新たな価値提供を推進する。これは、3Dプリント型枠技術を活用し、コストを抑えながらも短納期で高度な造形を実現できる可能性を示唆している。

DigitalArchiの目指す強化



DigitalArchiは、2023年6月に設立されたばかりでありながら、MVP製作やPoC(Proof of Concept)を重ねてきた。わずか1年足らずの活動期間で、建築およびプレキャストコンクリート製造現場における3Dプリンタ製樹脂型枠の需要に対応する能力を身につけ、多くのプロジェクトを受注している。今回の資金調達により、同社は必要な人材の確保と製造体制の整備、そしてさらなる技術開発を加速させていく予定だ。

出資はKIIがリードし、他の投資者からの資金も集め、最終的には3.5億円に達した。これにより、DigitalArchiは新たに得たプロジェクトを遂行するための体制を構築し、建築業界における競争力を高める。

3Dプリント型枠技術の革新



DigitalArchiは3Dプリントを通じて、従来のコンクリート型枠の低価格化や短納期化、さらに複雑な形状への対応を実現する。建築現場では、型枠の設計や製造に掛かるコストや時間が大きな課題となっているが、同社の技術により、これらの問題点が解決の方向へ向かう可能性がある。

同社の代表取締役である松岡康友氏は、「我々は、建築プロセスを一新し、持続可能で効率的な方法を提供することに情熱を注いでいます。この資金はそのための重要な一歩となります」と述べ、高い期待を寄せている。

KIIの影響力とミッション



KIIは2015年に設立され、慶應義塾大学の研究成果を基にしたスタートアップをサポートすることを目的としている。特に、デジタル技術を用いた社会の革新や医療、健康に関連する課題解決に取り組むアカデミア発のスタートアップを後押ししている。

2023年には『KII3号インパクトファンド』を設立し、具体的な社会問題の解決に繋がる事業への出資を促進。金銭的なReturnとともに、ポジティブで測定可能な社会的・環境的影響の創出を目指している。

まとめ



DigitalArchiへの出資は、ただの資金注入だけでなく、建築業界の新しいスタンダードを築くための重要なステップであるといえる。 3Dプリントの技術は、これからの建築業界においてますます重要な役割を果たすことでしょう。KIIの支援のもと、DigitalArchiがどのように成長し、建築に革新をもたらすのか、今後の展開から目が離せない。


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