CRI・ミドルウェアのグローバル戦略:映像ミドルウェア「CRIWARE」の展開
株式会社CRI・ミドルウェア(以下、CRI)は、東京都渋谷区に本社を構え、映像ミドルウェア「CRIWARE」を全世界に展開することを発表しました。世界的な動画配信やメディアミックスの流れを受け、今回のグローバル戦略は特に重要な意味を持っています。これにより、いかにコンテンツの可能性を拡大し、クリエイターを支援するかが大きなテーマとなっています。
CRIWAREとは?
CRIWAREは、当社が開発したミドルウェアのブランドであり、ゲーム制作に欠かせない映像や音響の制作を支えるツールとして評価されています。このミドルウェアは、アニメや映画など既存の動画コンテンツをゲーム内で再生する機能を備えており、特にメディアミックス展開時にその力を発揮します。例えば、当社の提供する「CRI Sofdec®」は、圧縮や再生が簡単に行えることから、広域なサポートが可能です。
最近では、ストリーミング再生を実現する「CRI Clovis」との組み合わせにより、リアルタイムでの動画演出がゲームに組み込まれるなど、コンテンツ制作の幅が広がっています。これらの技術によって、ユーザーの可処分時間の有効活用や、IPの価値向上に貢献していきます。
国際展開への道
CRIは現在、日本国内や中国での直接販売を行っており、今後は特に欧米市場に目を向けて代理店を通じた販売を強化する計画です。新設されたグローバル事業開発室が中心となり、これを推進します。2024年には新たにオープンしたこの事業開発室において、エリアごとの販売戦略が練られ、今後5年内にゲーム事業の海外売上高15億円を目指しています。
欧州や米国を中心に、各国の有力スタジオとの提携が期待されており、このことでCRIWAREの効果を実証し、各国のニーズに応じた支援を行います。
GDC 2025への登壇
大きな注目を集めるもう一つの重要なポイントは、アメリカのサンフランシスコで行われる「Game Developers Conference 2025」にCRIのフェローが登壇することです。このカンファレンスは、ゲームクリエイターにとって重要な場であり、多くの国からの参加者が集います。
登壇するのは増野宏之氏で、彼は40年以上のゲーム業界での経験を持ち、音や映像のデザインについて講演します。特に、初期のゲームと今のゲームの違いに焦点を当て、チーム作りの大切さについても触れる予定です。これは、次世代のクリエイター育成にも寄与するものと期待されています。
まとめ
CRI・ミドルウェアは、「音と映像で社会を豊かに」という理念の下、技術革新に取り組み続けています。CRIWAREを通じて、これからもクリエイターを支援し、世界中のユーザーに新たな感動をもたらすコンテンツを提供し続けることでしょう。映像ミドルウェアの進化とそのグローバル展開に、今後も目が離せません。