新たな「ながら」の風景を体感
株式会社コソドが運営する「THE TOBACCO(ザ・タバコ)」が、WIT COLLECTIVEとのコラボレーションによって新しいインスタレーション「THE TOBACCO 2,50:76」を展開しました。喫煙所は今や法令による規制により、私たちの日常から消えつつある「ながら」の風景を再現する場所として変化を遂げています。このインスタレーションは、考えつつ歩く、話しながら食べるといった「ながら」の瞬間を思い起こさせ、私たちの生活の一部としての喫煙を再考させます。
「ながら」の行為が映し出すもの
私たちが日常生活で行う「ながら」の行為は、ひとりであっても誰かと共にいるように感じさせてくれます。この不可思議な感覚は、喫煙をすることで再確認できるかもしれません。「THE TOBACCO 2,50:76」での新たなインスタレーションは、喫煙者にとっての安らぎの時間をもたらす場所であり、「ながら」をキーワードに映し出された映像が人々の心に響きます。
インスタレーションでは8枚のモニターが使用されており、それぞれにAIによって生成された映像が映し出されます。これらの映像は、喫煙所の壁面に配置され、小さな窓として機能。視覚の楽しみだけでなく、喫煙所にいる人たちの呼吸を感じながら、心の安らぎをもたらします。さらに、その映像は静かに変化し、訪れるたびに異なる景色を提供します。
デジタルと物質の融合
「THE TOBACCO 2,50:76」では冷たく硬いデジタルなモニターが柔らかな光を発し、空間に温かみを与えます。照明や映像、建築が連動し、利用者が訪れるたびに異なる表情を見せます。喫煙所を単なる煙を吸う場所から、心を豊かにする空間へと生まれ変わらせる試みが続けられています。
このような取り組みは、喫煙所の機能を再定義しており、興味深いイベント体験を提供します。「ひと息の時間」は単なる習慣から、心豊かな日常の一部へと変化していくことでしょう。喫煙者がここで吸う一本は、ただの習慣ではなく、日常の「ながら」を取り戻す行為としての価値を持つのです。
THE TOBACCOとは
THE TOBACCOは、すべての人々が快適に過ごせる都市の在り方を追求するブランドです。喫煙可能な場所が減少する現代において、単なる習慣としての喫煙行為を見つめ直し、都市における人々の営みの一部として再評価しています。他者の存在を尊重しながら共存できる新しい風景を形成するため、私たちは今後も努力を続けています。現在、都内に200拠点を展開し、より多くの場所で「ひと息」の風景を育んでいく計画です。
WIT COLLECTIVEについて
WIT COLLECTIVEは「ココロが動く、世界が動き出す」という理念のもと、エンターテインメントの力を再定義しています。感情を軸にし、工程にとらわれないプロデュースを行う彼らの新技術であるAIを用いた映像制作サービス「DO/AI」にも注目です。自らの感情に共鳴し、新たなエンターテイメント体験を提供することを目指しています。
終わりに
新たに生まれた「THE TOBACCO 2,50:76」は、利用者にとって単なる喫煙スペースを超えた新しい体験を提供します。心地よい空間で「ながら」を楽しめるこの場所を、ぜひ訪れてみてください。