オムロン、韓国Autonics社との特許侵害訴訟で勝利
オムロン株式会社は、韓国のファクトリーオートメーション機器メーカーであるAutonics Corporationに対し、特許権侵害訴訟を提起し、この度、勝訴の判決を受けたことを発表しました。
訴訟の背景
2022年9月、オムロンは韓国のソウル中央地方法院に対して、温度調節器、セーフティドアスイッチおよびセーフティライトカーテンに関する特許権の侵害について訴える手続きを開始しました。この訴訟の主な焦点となったのは、特にセーフティドアスイッチに関連する特許権です。
この訴訟は、オムロンが温度調節や安全管理を行う上での重要なテクノロジーを保護するための重要なステップであり、韓国市場における競争環境の中で公正な判断を求めての行動でした。
勝訴の意義
2024年12月13日、ソウル中央地方法院はオムロンの請求を認め、特許第10-0835819号に基づくセーフティドアスイッチに関する侵害行為の差止を命じる判決を下しました。この判決は、オムロンが追求する公正な取引と知的財産権の保護の重要性を改めて浮き彫りにする結果となりました。
オムロンは、この勝訴により韓国の司法制度が公正な判断を下す能力を持っていることを再確認しています。また、この判決は、特許権の侵害に対して厳しい姿勢で取り組む方針を示すものとも言えます。
さらなる取り組み
オムロンは、知的財産権を重要な資産と位置づけており、その保護はイノベーションの加速に不可欠であると認識しています。したがって、今後も侵害とみなされる行為に対しては積極的な対応を続ける方針です。
現在、オムロンの訴訟に関連する他の3件の特許についても、同じくソウル中央地方法院で審理が進行中です。これらの訴訟の結果も、オムロンの業務に大きな影響を与える可能性があります。
オムロン株式会社について
オムロン株式会社は、1933年に設立され、現在では全世界に約28,000名の社員を擁するオートメーションのリーディングカンパニーです。制御機器やヘルスケア、社会システム、電子部品など、さまざまな事業を展開し、130ヶ国以上で商品やサービスを提供しています。オムロンは独自の「センシング&コントロール+Think」技術を中心に、多種多様なデータを活用したデータソリューション事業を推進し、より良い社会づくりに貢献することを目指しています。詳細は
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今後もオムロンは、アジア市場におけるさらなる成長を目指し、特許権の保護を強化し続けることで、イノベーションの促進に貢献していく所存です。