国際海事女性デーを祝うイベントの開催
毎年5月18日は、国際海事女性デーとして、世界中の海事業界で女性の貢献を認識する日です。この日を記念し、株式会社商船三井は特別なオンラインイベントを5月16日に開催しました。これが当社における初の試みであり、多くの女性船員や関係者が集まり、重要なトークセッションが行われました。
イベントの目的と内容
本イベントの主な目的は、女性船員の重要性とその貢献を認識することです。また、当社グループのインハウス船舶管理会社や陸上スタッフ、そして新たに設置したウェルフェアオフィサーと共に、女性船員が直面するさまざまな課題について理解を深めることも狙いとしています。このように、女性船員がより安心して働ける環境を整えるために、一丸となって取り組むことが意図されていました。
6月6日のオンラインイベントには、当社初の女性船長である松下船長を筆頭に、計70名が参加しました。参加者の中には、女性船員や女性のキャデットも含まれており、彼女たちの経験や志向についての意見交換が活発に行われました。特に、船員を目指した背景や現状の問題について赤裸々な意見を交わすことは、参加者全員にとって非常に貴重な体験となりました。
女性船員のための支援活動
さらに、商船三井は、多様な取り組みを通じて女性船員の生活環境の改善を目指しています。具体的には、乗船前のしっかりとしたブリーフィング、メンタルケアの充実、生理用品の支給など、船上での生活がより快適に過ごせるよう、さまざまなサポート体制を整えています。これらの取り組みにより、女性船員が安心して職務に臨める環境が整いつつあります。
ダイバーシティ推進の重要性
商船三井は、ダイバーシティやエクイティ&インクルージョンの推進を「新たな成長の原動力」と位置づけています。これに基づき、当社は「商船三井グループ Human Capital ビジョン」を策定し、女性の活躍を促進しています。実際、当社は「なでしこ銘柄」に5年連続で選ばれており、さらに米国のMSCI社から「MSCI日本株女性活躍指数(WIN)」に2年続けて選定されるなど、評価も高まっています。これからも、多様な個性や能力を誇る女性船員の活躍を促すべく、社員全員が共に成長していくことを表明しています。
国際海事女性デーを通じて、商船三井は新たな一歩を踏み出しました。これからも女性の立場を尊重し、さまざまな支援を行っていく姿勢を大切にしていくことでしょう。大きな前進を遂げた今回のイベントは、企業にとってだけでなく、海事業界全体にとっても意義深い一日となりました。