電気自動車(EV)に対する認識
東京のパーク24株式会社は、ドライバー向けの会員制サービス「タイムズクラブ」の会員を対象に行ったアンケート調査を発表しました。この調査では、電気自動車(EV)の購入意欲や利用に関する実態が浮き彫りとなりました。
調査結果の概要
調査の結果、驚くべきことに、8割以上の人がEVを購入した経験がないと答えました。EVを実際に持っている人はわずか2%と少数派です。また、EVを購入した人たちの中で特に評価された理由は、ガソリン車に比べて「維持費が安い」という点でした。具体的に言うと、おおよそ46%がこの条件を挙げています。
次いで「エンジン音が静か」や「環境に優しい」といった点も評価されていることがわかります。さらに、EVを所有している人の約25%は自宅に充電設備があるとされ、その点もEVを選んだ要因の一つといえそうです。
課題として浮かび上がったインフラ
一方で、調査に参加したEVを手放した理由のトップは「EVステーションの少なさ」であり、これが33%を占めました。維持費や充電時間も影響していますが、特に充電インフラの不足が購入や保持の障害となっていることが明らかになりました。実際に、充電スタンドは年々増加しているものの、まだまだ対応が追いついていない現状があります。
購入検討の基準とは?
さらに、EVの購入を検討したけれども実際には購入に至らなかった人たちの回答には「EVステーションが少ない」と「車体価格が高い」がそれぞれ多く挙げられました。特に、自宅で充電しにくいという悩みも人気の要因の一つです。実際の購入履歴や所有体験が少ないため、航続距離への不安を感じる人も多く、特に購入を検討したができなかった層の37%がこの懸念を持っていることが示されています。
将来的な期待と政策じ
調査によると、EV購入経験のない人たちの約半数が「価格が手ごろになったら買いたい」と回答。これからのEV市場の拡大には、価格の低下と充電インフラの整備が鍵となるでしょう。また、国の補助金制度や東京都による新築建物へのEV充電設備設置の義務化など、政府や自治体の施策がEV導入を後押しし、今後の充電インフラの拡充が期待されるところです。
体験を通じたEV購入の検討
最近のカーシェアリングサービス「タイムズカー」にはさまざまなEVが揃っています。購入を考えている方は、ぜひこのサービスを利用し、実際の乗り心地や充電手続きを体験してみることをオススメします。これにより、EVについての理解を深め、賢い選択につなげることができるでしょう。
今後、EVの普及が進む中で、こうした問題にどう対処していくかが次の大きな課題でしょう。充電インフラの整備と共に、消費者の認識の変化が重要な要素になっていくといえるでしょう。