リモートワークと健康意識の関連性
近年、リモートワークが普及し、多様な働き方が当たり前になった今、健康意識の変化はどのようになっているのでしょうか?株式会社LASSICが運営する「テレリモ総研」が行った調査をもとに、仕事のスタイルに応じた健康習慣について探ります。
一般的に、リモート勤務には「運動不足」や「生活リズムの乱れ」といった負の側面が指摘されることが多いものです。特に通勤がなくなることで、運動機会が減少するのは事実。しかし、この調査によれば、リモート勤務者の中にはこの状況に逆手を取り、意識して体を動かす人々も多く存在しています。
フルリモートと運動習慣
フルリモート勤務者による調査では、「ウォーキング」や「ストレッチ」、さらには「規則正しい食事」が共通して高い票を獲得しました。これらは特別な器具や環境が必要なく、日常生活の中に簡単に取り入れられるため、多忙なワーカーでも続けやすい健康習慣カラーといえるでしょう。その一方で、オフィス勤務者たちは移動が日常的にはあるものの、運動を生活に組み入れるのが難しいという声も聞かれました。
特に、女性はフルリモート勤務において「自炊」と「規則正しい食事」に注力している傾向があり、仕事内容とプライベートの区別をつけるための意識が強く見えます。これに対し、男性は運動習慣の幅広さから、特定の方法に偏ることなく、様々な運動方法を実践しています。
ハイブリッド勤務者の動向
ハイブリッド勤務の場合、男性と女性では顕著な違いが見られます。ハイブリッド勤務の男性は、「ウォーキング」「ジム通い」「筋トレ」などを取り入れ、身体を積極的に動かす傾向にあります。また、女性も似たような傾向を見せつつも、リラックスを重視した「ストレッチ」や「ヨガ」といった低強度の運動にシフトしていることが特徴です。これはオフィス勤務と在宅勤務の組み合わせにより、運動の時間をもつことができるからと考えられます。
フル出社勤務の習慣
フル出社勤務の場合、男性の健康習慣はハイブリッド勤務者と似通っていますが、目立った習慣化は少ないようです。一方、女性は「早寝早起き」「サイクリング」「バランスボール」といった手軽な運動が多く見られ、生活の中で続けやすい方法が選ばれています。特に、ストレスの多い現代社会において、心身のリラックス効果を求める傾向が強いようです。
また、調査結果の中には「猫を吸う」というユニークな回答もあり、健康意識はほんとうに多様性に富んでいると感じます。自分に合った健康法を模索することが重要ですね。
健康習慣の多様性
調査からわかったことは、働き方が変わることで健康意識やその実践方法も変わるということです。例えば、フルリモートの人たちが日常生活の中で意識的に運動を取り入れ、健康的な習慣を守ろうとする姿勢が強く見られました。一方で、フル出社の人々は、時間の制約からストレッチなどの簡単に実施できる方法を中心に取り入れていることが多いです。
このように、リモート勤務やハイブリッド勤務を利用することで、働く人が健康を意識する新しいスタイルが確立されつつあるのかもしれません。今後もこのような調査から健康的なワークライフの実現に向けて、さまざまな情報を発信していく予定です。皆さんの生活の一助となることを願っています。