Yorenが新たに設立した生成AI拠点とは
日本発のスタートアップ、Yorenが中国に拠点を置く“Yoren AI base”を設立しました。この新たな拠点は、中国の生成AI技術を活用し、日本企業のニーズに応じた研究開発を推進することを目的としています。
Yorenの歩みと背景
Yorenは、上海を中心に事業を展開し、10年以上の歴史を持つ企業です。顧客管理システム(CRM)やデータ分析、ECサービスなどを提供し、すでに6,500万人以上の会員を抱えています。近年、生成AI技術の革新が世界的に進んでいる中で、特に中国は大規模言語モデル(LLM)やAIエージェント技術において目を見張る進化を遂げています。Yorenはこうした中国の強みを取り入れ、さらなるビジネスの発展を目指しています。
Yoren AI baseの目的
“Yoren AI base”の設立は、中国の生成AIを日本法人に適応させる共同研究の場になることが期待されています。この拠点では、CRMシステムへのAI技術組み込みや、パーソナライズされたコミュニケーションシナリオの策定など、様々なプロジェクトが進行します。これにより、効率性の向上と新たなサービスの創出が期待されます。
最新技術を活用した研究開発
Yorenは、中国で開発された大規模言語モデルやAIエージェントといった最新技術をすぐに取り入れ、日本企業向けの革新的なAIソリューションの開発を行います。従来の枠組みを越えた新しい視点での製品やサービスの創造が促進されるでしょう。
人材との協力体制
Yorenは、AI研究において世界的に評価されている中国のトップ大学との連携を強化し、優秀な研究者との協働を進めています。これにより、最前線の知見を取り入れた研究開発が実現します。
生成AIによる独自ソリューション
Yorenが保有する6,500万人を超える会員データを基に新しい生成AIソリューションの開発に取り組みます。この貴重なデータ資産と中国のAI技術を融合させることで、他社には真似できない高度なサービスの構築を目指します。
経済安全保障とデータガバナンス
Yoren AI baseでは、日本企業には懸念されるデータの安全を確保するため、厳格なデータガバナンスを実践します。具体的には、データの国境間移動に関する明確なルールの策定や、技術・データ管理の主導権確保、定期的なセキュリティ監査の実施が行われます。これにより、安心してAI技術を現地で活用できる体制を整備しています。
新しい人材活用のモデル
雇用代行(EOR)を活用し、中国のAI人材を日本企業のエンジニアとして直接採用する新たなアプローチも進行中です。このモデルにより、物理的な距離を超えたスムーズな技術と知識の移転が可能となります。
ビジョンの実現に向けて
Yorenは「文化と文化を繋ぎ、人と人が分かり合える社会を作る」というビジョンを持っています。新たに設立したYoren AI baseを通じて、生成AI技術を駆使した新しい価値の創造に努めていく考えです。
会社概要
- - 会社名:游仁信息科技(上海)有限公司
- - 代表者:金田修(代表取締役 CEO)
- - 本社所在地:上海市徐滙区中山西路1600号宏滙国際広場A座20F
- - 日本支社所在地:東京都港区虎ノ門4-1-28虎ノ門タワーズオフィス19F
- - 社員数:183名(2023年9月末現在)
- - 事業内容:データに基づくアナリティクス事業、ECサービスの運営、オンラインマーケティング事業、CRMシステムの開発・運営事業
- - URL:https://www.yo-ren.com/jp/
お問い合わせ
- - 会社名:游仁信息科技(上海)有限公司
- - Email:pr@yo-ren.com