新たなWeb3時代の幕開け
2026年1月5日、マイナウォレット株式会社としずおかフィナンシャルグループは、Web3事業における共同研究を開始することを発表しました。デジタル時代において、誰もが簡単にデジタル資産を利用できる環境の構築を目指しており、これは地域経済の活性化にも大きく寄与する取り組みです。
1. 共同研究の背景
マイナウォレットは、マイナンバーカードを活用したデジタルウォレットを提供する新進企業です。「誰一人取り残すことなく、デジタル資産を活用できる世界を」というミッションを掲げ、様々な実証実験やプロダクト開発を進めてきました。特に、暗号資産取引においては2025年10月に公的個人認証サービス(JPKI)における認定を取得し、これからのデジタル社会における信頼性を確保しています。
一方、しずおかフィナンシャルグループは地域の金融機関として、社会価値の創造と企業価値の向上を同時に目指しています。今回の共同研究は、地域においてデジタル通貨やNFTが安全に流通できる環境を実現するための第一歩と位置付けられています。
2. 共同研究の活動内容
共同研究の第一弾として、Coinbaseが開発したEthereumレイヤー2ブロックチェーン「Base」を利用し、デジタル通貨発行に向けた試験的な実験を実施します。具体的には、以下の2つの実験が行われます。
- - 支払いの実証実験: しずぎん本部タワー内において、実際の支払いにトークンを利用します。
- - トークンのやり取り: 特定の役職員間でトークンの移転を行い、そのプロセスを検証します。
この実験を通じて、発行者であるしずおかフィナンシャルグループが取引内容を把握および管理できるか、また特定のユーザー間でのみトークンが移動することが可能かどうかなどを確認します。さらに、パーミッションレスブロックチェーン上でパーミッションドトークンを発行する際の課題を明らかにし、今後の実装に向けた知見を得ることが目指されます。
3. 今後のビジョン
実験の結果を踏まえて、地域金融とWeb3をつなげる決済や送金サービスを実社会に実装する計画が検討されます。将来的には、地域の店舗におけるキャッシュレス決済の普及や地域通貨としてのデジタル資産利用、さらには行政サービスとの連携を通じて、地域経済のさらなる発展を促進することを目指します。
4. まとめ
マイナウォレットは、地域金融機関や行政、民間企業と連携し、ブロックチェーン技術と既存のインフラを組み合わせることで、安心で簡単なWeb3社会の実現に取り組んでいきます。この共同研究が新たなサービスや仕組みを生むことを期待し、今後の進展に目が離せません。