くろしお号、旅立ち
2025-05-09 09:18:56

愛され続けた移動図書館車「くろしお号」が南アフリカへ旅立ちます

移動図書館車「2代目くろしお号」、南アフリカへ出発



沖縄県糸満市で長年市民に親しまれてきた移動図書館車「2代目くろしお号」が、このたび南アフリカ共和国に寄贈されることが決まりました。この移動図書館車は、特定非営利活動法人SAPESI-Japanによって運営され、今後は南アフリカの初等教育支援に貢献することになります。

出発式の開催


出発式は2025年5月17日(土)に糸満市立中央図書館の玄関前で行われ予定です。式典では、地域の教育長や市民代表、学校利用者の代表者による感謝の言葉が交わされます。多くの市民が参加できる無料のイベントであり、2代目くろしお号の今後の活躍への期待が寄せられています。

出発式の概要は以下の通りです:
  • - 日時:2025年5月17日(土) 11:00~11:45
  • - 場所:糸満市立中央図書館 玄関前
  • - 参加費:無料(どなたでも参加可能)

式典では、教育関係者による挨拶の後、糸満市立中央図書館の館長の締めの言葉で幕を閉じます。また、参加者全員での集合写真撮影や寄せ書きなども行われる予定です。

南アフリカへの寄贈


移動図書館車は南アフリカ共和国のハウテン州教育省に寄贈されます。特に注目されるのは、同地域の公立小学校が図書館機能を持っていないことが多く、くろしお号がその足りない教育資源を補う役割を果たすことが期待されています。

この移動図書館車は、人口が集中しつつあるヨハネスブルグ南部の公立小学校を巡回し、現地の子どもたちに本を届けることになります。読書の機会が限られている地域にて、くろしお号が子どもたちの学びや夢を育む存在となるでしょう。

文化と教育の架け橋


沖縄の移動図書館車「くろしお号」と、南アフリカのハウテン州には思わぬ共通点が存在します。いずれも多文化共生を大切にしている地域であり、教育機会を充実させることがその未来を左右する重要な課題です。特に両地域には若年層が多く、次世代のためにこうした取り組みが求められています。

「くろしお号」は、地域の文化や教育を越えて、国際的なバトンリレーの一環として、南アフリカの子どもたちの未来を支える活動を展開していきます。

ご支援に感謝


今回の寄贈は、日本NGO連携無償資金協力により実現しました。日本外交協会や地方自治体の協力の元、移動図書館車の輸送が行われます。また、商船三井には長年にわたり特別協力をいただいており、このように多くの方々の支援によって「くろしお号」の新たな旅が始まることに感謝の意を表します。

移動図書館車プロジェクトの目的


このプロジェクトは、南アフリカの子どもたちに図書を届けるとともに、読書を通じて識字力・読解力を向上させることを目指しています。日本からの中古図書館車が南アフリカに送られ、各州教育省によって運行される計画です。教育関係者が運行支援を行い、図書館のない地域の子どもたちに質の高い教育を提供します。

このような意義深い活動を通じて、「くろしお号」は日本と南アフリカを結ぶ文化的な架け橋として、未来を支える重要な役割を果たすこととなるでしょう。


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