Apple Vision Proで実現する未来のWeb体験
株式会社サービシンクが、Apple社の次世代空間コンピュータ「Apple Vision Pro」に対応したアプリケーションを2種類開発しました。これらは、ユーザーに新しいXR体験を提供し、Webと現実の境界を越える試みです。
「アイテム認識マニュアル」と「Sphira Track」
今回発表された2つのアプリは、効果的にユーザーの体験を革新することを目指しています。最初のアプリは「アイテム認識マニュアル」で、特定の製品を認識することでその関連情報を空間に表示します。この技術によって、従来の紙マニュアルの処理が不要になり、必要な情報を手軽に引き出すことができます。特に家電関連での導入が期待されています。
次に紹介するのが「Sphira Track」です。これは、ユーザーの歩行に合わせて自動的に位置を調整するブラウザです。従来の固定されたXRブラウザとは異なり、ユーザーが自由に動き回れる体験を提供します。例えば、乗換案内やチャットを表示した状態で移動することが可能になり、生活の利便性が向上します。
XR体験の背景
サービシンクは、2018年に「スマートフォンの終焉と次のデジタル体験」の未来を予測して以来、XRに関する研究と開発を続けてきました。2024年にはWeb×XRのR&D部門を設立し、今後の主流となるXRデバイスに向けたWeb体験の変革に取り組んでいます。特に、スマートグラスとしての可能性に注目し、XRデバイスのユーザー体験を高めることを目標としています。
アプリの開発目的
この開発プロジェクトは、単なるアプリ製作にとどまらず、「XR空間でのWeb利用の真価」を探求するためのものです。具体的には、利用者がどのようにWebサイトと関わりを持つのかを深掘りしていきます。新しい体験を実現するための研究を進めることで、将来的に普及するであろうメガネ型のARデバイスに向けた基準を確立することが目指されています。
Apple Vision Proの採用理由
「Apple Vision Pro」を選んだ背景には、高い没入感と空間表現を実現できるという点があります。このデバイスを用いることで、未来のスマートグラスの基準となる体験を先取りし、XRの可能性を追求しています。また、Apple Vision Proは「未来の実験環境」として位置づけられており、この技術により普及が期待されるARデバイスの体験を検証しています。
今後の展望
サービシンクは、XR時代におけるWebデザインや情報設計を研究し続け、空間コンピューティングの時代に対応した新しい体験を提供し続ける予定です。Webが単なる画面の中の情報から、現実世界に溶け込む情報へと変貌する未来に向けて、ユーザーインターフェースやユーザー体験を深化させることを目指しています。今後もその活動を推進し、クライアント企業と共に新たな情報表示の方法を確立していくことでしょう。
ここまでの内容は、サービシンクが目指す未来のWeb体験の一端です。より詳細な情報は、
サービシンクの公式サイトや、アプリの特設サイトを訪れることで確認できます。