障害者が靴磨き職人として新たに輝く「TASKI SHOESHINE」
株式会社スタートラインが始めた「TASKI SHOESHINE」は、障害者就業支援を目的とした新しいサービスです。東京都三鷹市に本社を置くこの企業は、“誰もが自分らしく生きる社会”の実現を目指しています。
TASKIとは?
TASKIという名前は、駅伝競走の「襷掛け」をイメージしたものです。このコンセプトには、人々の思いやつながりが込められています。「私からあなたへ、あなたから私へ」という気持ちで、多様な専門性を持つプロフェッショナルの知識と、障害者雇用支援の経験を融合させ、障害のある人たちにも活躍の場を提供しようという目的があります。これまでに、TASKIは15社以上に導入され、さらなる繋がりを広げています。
TASKI SHOESHINEの概要
新たに登場したTASKI SHOESHINEでは、障害者が企業内で革靴やスニーカーの洗浄、磨きを行うサービスを開始しました。手順が明確であり、ビフォー・アフターが容易に確認できるこの業務は、障害特性に合った職業選択となるでしょう。実際、靴の手入れは業務の合間に追いやられがちですが、清潔感を保つことは顧客の信頼を得るためにも重要です。
この靴磨き業務は、従業員たちに誇りと自信を持ってもらう手段となり、より良いパフォーマンスに繋がると考えられています。また、靴を清潔に保つことは身だしなみを整え、自分自身を大切にすることに直結しています。
具体的な業務内容
TASKI SHOESHINEでは、以下のような業務が行われます。
- - 靴の汚れ落とし、保湿、鏡面仕上げなどの靴磨き業務
- - 靴の種類や素材に応じた処理の選定
- - シューシャインカウンターでの予約受付や管理業務全般
業務は初めに黒・茶の革靴やスニーカーからスタートし、段階を追ってスエードやエナメルへの対応も行っていく予定です。
TASKI SHOESHINEの特徴と効果
TASKIのサービスは、障害者が他の社員と同じ場所で業務を行うことが特徴です。このサービスを利用することで、社員の満足度の向上が期待できます。靴を磨くことで身だしなみが整い、仕事へのモチベーションや対外的な印象が向上します。また、シューシャインカウンターでは障害者が職人のように業務に真摯に取り組む姿を見ることで、社内の多様性に対する理解も深まります。
さらに、TASKI SHOESHINEは障害者が担いやすい業務の構築を行い、その後のキャリアステップを支援する役割も果たします。シューシャインカウンターにて接客業務も行い、企業の来客者へのサービスも視野に入れ、自己成長やコミュニケーションスキルの向上も支援していきます。
初めての障害者雇用でも安心
TASKIは採用から定着支援までを包括的にサポートします。障害者雇用に関するノウハウを活かし、効果的なアセスメントや独自の研修プログラムを通じて、障害者の「働く」を支援します。これは“すべての障害者が自立して輝く社会”へ向けた一歩でしょう。
パートナーシップの重要性
最後に、TASKI SHOESHINEは靴磨きの権威であるBOOT BLACK JAPANとの連携を結んでいます。同社の創業者である長谷川裕也氏は、世界靴磨き選手権で初代チャンピオンに輝く技術を持っています。彼の職人技術を取り入れることで、障害者が高い専門性を身に付ける環境が整います。BOOT BLACK JAPANは、障害者への支援実績があり、今回の協業により新しい雇用の可能性を切り拓くことが期待されています。
お問い合わせ先
TASKI SHOESHINEに関するお問い合わせは、以下までお願いいたします。
[email protected](担当者:高津宛)
まとめ
「TASKI SHOESHINE」は、靴磨きという身近な作業を通じて、障害者の雇用機会を広げ、自立した生活を支援します。この新たな試みは、障害者が誇りを持って働く場を創出し、全ての人が自分らしく生きる社会の実現を目指しています。