アステラス製薬がVeevaの次世代CRMを導入
アステラス製薬が2025年6月4日、Veeva Systemsの次世代CRMであるVault CRMをグローバルな標準として採用したことを発表しました。同時に、Veeva China CRMも中国市場で導入されます。この新たなパートナーシップは、アステラス製薬のコマーシャル領域におけるアジリティと実行力の基盤を強化するものです。
アステラス製薬のデジタル&変革担当のNick Eshkenazi氏は、革新的な医薬品の創出が重要であるとし、この協業がコマーシャル機能の俊敏性を向上させるための大きなステップであると語っています。患者さんを中心に据えた価値観を共有するVeevaとのコラボレーションにより、技術的な解決策やデータが提供されることになります。
Veevaのコマーシャルストラテジー担当プレジデント、Matt Farrell氏は「アステラス製薬は業界のリーダーであり、革新的な科学とヘルスケアソリューションを通じて世界の健康向上に寄与しています。Vault CRMを通じて、この使命を実現するための支援をさらに強化し、両社のパートナーシップが深まることを期待しています」と述べています。
Vault CRMの特長
Vault CRMは、ライフサイエンス業界の特有のニーズに対応したシステムです。各国ごとに異なるビジネスニーズやコンプライアンス要件に適応し、営業、マーケティング、メディカル部門間のシームレスな連携が可能です。これにより、医薬情報提供活動がより効率的に実施され、業界全体の成長を後押しすることが期待されています。
Veeva Systemsについて
Veeva Systemsは、ライフサイエンス業界に特化したクラウドソフトを提供する企業であり、世界中の約1400の顧客に対し製薬開発からコマーシャル領域まで幅広いサービスを提供しています。また、初のパブリック・ベネフィット・コーポレーションとして、顧客、従業員、提携企業など全てのステークホルダーの利益バランスを大切にする企業文化が根付いています。
おわりに
アステラス製薬とVeevaの協業は、医薬品業界に革新をもたらす重要な一歩となるでしょう。患者中心の姿勢を大切にしながら、今後の展開に注目が集まります。更に詳細な情報は、Veevaの公式サイトを訪問することで得られます。