新たな医療の拠点、羽田Process Development Center
セルリソーシズ株式会社は、東京都大田区羽田空港近くに新しいプロセス開発センター(PDC)を設立しました。この施設は、細胞や遺伝子治療薬の製造において、最新の自動化装置を導入し、多様な製造プロセスに対応できる環境を整えています。
施設の特徴
新設された羽田PDCでは、特に以下の特徴が際立っています。まず、細胞製造プロセスの自動化を実現するために、最先端の設備が導入されています。例えば、CliniMACS Prodigyというシステムは、細胞の分離から遺伝子導入、培養まで一貫して自動で行うことができます。このシステムは、無菌環境での操作が可能なため、製品間の交差汚染を防ぎつつ、安全に高品質な細胞製品を生産できます。
さらに、Gibco CTSTM Rotea Counterflow Centrifugation Systemは、細胞の分離や洗浄を自動で行い、高い回収率と生存率を実現します。また、DynaCellect Magnetic Separation Systemを使った免疫細胞の分離・活性化により、さらなる製品品質の向上が図れます。
支援体制
羽田PDCでは、プロセス開発サービスを提供し、治験薬の製造を受託します。国内外のアカデミアやベンチャー企業が持つ創薬シーズに対し、製造条件の最適化と高品質な量産技術の開発を通じたサポートが行われ、薬事承認の申請も支援されます。この包括的CDMOサービスが、再生医療の商用化に向けた大きな一歩を支えています。
流通特性
羽田空港に隣接する立地を活かし、細胞原料の入荷から製品の輸配送に至るまでの流通リードタイムを短縮することが可能です。特に、長期間保存が難しい細胞製品を高品質な状態で迅速に提供する体制が整っています。
海外展開
さらに、羽田PDCは東アジアや東南アジア市場へのサービス展開も視野に入れています。日本市場だけでなく、韓国や中国、シンガポールなどの地域に向けてプロセス開発サービスの提供を目指し、いる