新学期前の小中学生の「おこづかい事情」に迫る調査結果
新学期を前に、子どもたちのおこづかい事情に関する調査が発表されました。公益財団法人博報堂教育財団の「こども研究所」が行ったこの調査は、全国の小学4年生から中学3年生を対象に、約4割の保護者がその結果をもとにおこづかいの状況を把握し、進級・進学を控えた子どもたちの金銭のやり取りや使い道についての理解を深めることを目的としています。調査結果によると、おこづかいの1ヵ月平均金額は小学生が1,657円、中学生が3,234円という結果が出ました。この金額は昨年よりもそれぞれ320円、458円と増加しており、経済状況や年齢による影響が色濃く反映されていることが伺えます。
おこづかいの平均金額
具体的には、小学生のおこづかいは1,657円、中学生は3,234円となっています。この数字は前年と比べて小学生で320円、中学生で458円の増加を見せていることが特徴的です。保護者の約4割が「おこづかいの総額が増えた」と答えており、その理由として「学年が上がった」や「物価が上昇したため」といった声が挙げられています。
また、金額帯別で見ると、小学生の34.8%が「1,000円以上〜2,000円未満」、中学生の29.5%が「3,000円以上〜4,000円未満」と、特に中学生の方がより高額の範囲に属していることが分かります。おこづかいの満足度についての調査では、小学生の約66%、中学生は67.7%が「満足している」と回答しています。
子どもたちの考え方
さらに、子どもたち自身のお金に関する意識についても調査が行われました。例えば「子どももお金のことをもっと勉強した方がいい」と思っている子どもは、小学生・中学生ともに9割以上に上ります。また「友だちとのお金のやり取りは問題になることが多い」と感じている子も多く、こうした意識の高まりが反映されています。
おこづかいの使い道
おこづかいの使い道についても興味深い結果が示されました。最も人気のある使い道は「お菓子やジュース」で、続いて「本やマンガ」だったほか、小中学生間の明確な差が出たのは「外でお茶・ごはん」や「遊びに行くときの交通費」となっています。この傾向は中学生の方が外部での活動が多いことを反映しており、高校生に向けての準備段階として重要な要素といえるでしょう。
おこづかいの受け取り方
また、おこづかいの受け取り方法について調査した結果、ほとんどの小中学生が現金でおこづかいを受け取っている様子が見て取れました。小学生では98.9%が現金を選択しており、中学生でも97.7%がそう答えています。ただし、中学生の17.1%はQRコードやバーコード決済アプリを利用する子どももいることが特徴的です。
まとめ
この調査からは、子どもたちが地域や社会の経済的な影響を強く受けていることがわかります。おこづかいの金額や使い道、受け取り方は年齢によって異なり、その背景には保護者の意識や世代交代、さらには物価の上昇が影響していると考えられます。新学期を迎えるにあたり、保護者と子どもたちの間でお金に関するコミュニケーションを深めることが、より良い金銭感覚の形成に繋がるでしょう。