Z世代とバブル世代、資産形成に対する異なる価値観を探る
最近、合同会社WOZが実施した「Z世代とバブル世代にみる資産形成の情報と価値観」に関する調査が注目を集めています。この調査は、資産形成の手法や価値観が世代によってどれほど異なるのかを明らかにすることを目的としたものです。
調査の背景
近年、若年層を中心に資産形成への関心が高まっています。特に、新しいNISA制度の導入により、より多くの人々が投資や貯蓄の重要性を認識し始めていると言えるでしょう。ただし、長引く物価高や経済の不透明感が影響し、世代間で「お金」や「情報」に対する考え方に違いが生じている可能性があります。そこで、合同会社WOZはZ世代(20~30歳)とバブル世代(55~60歳)を対象に、資産形成に関する実態を調査しました。
調査結果の概要
調査期間は2026年6月2日から3日の2日間、インターネットを通じて1,040人(各世代520人ずつ)を対象に実施されました。
資産形成の手段
調査の結果、両世代とも最も多く選ばれた資産形成の手段は「預貯金」でしたが、その割合には顕著な差があります。
- - Z世代: 69.2%が預貯金を選択。
- - バブル世代: 87.9%が預貯金を選択。
バブル世代では安全性を重視する傾向が強く表れています。それに対し、Z世代では約61%がNISAを活用しており、若い世代が資産形成に積極的に関わっていることが伺えます。特にバブル世代の半数は株式投資を行っているため、年代による投資スタイルの違いが明らかです。
毎月の収入に対する配分
調査で、毎月の収入からどれだけを預貯金に回しているかを尋ねたところ、両世代ともに半数以上が「収入の10%未満」と答えています。このことは、両世代が無理のない範囲で資産形成を行っていることを示唆しています。投資についても同様の傾向が見られ、収入の10%未満を投資に回す人が多いことが分かりました。
預貯金に対するイメージ
次に、預貯金に対するイメージ調査では、Z世代が「安全」と答えたのに対し、バブル世代の約72%は「利息が少ない」との意見が最も多く見られました。この違いは、世代間の経済環境や体験の差を反映していると言えるでしょう。
資産形成の重視ポイント
資産形成で重視していることに関しては、両世代とも「元本を減らさないこと」がトップにはなりましたが、その次には大きな違いが出ました。
- - Z世代: 「手間がかからないこと」を重視。
- - バブル世代: 「高いリターン」を重視。
この違いは、効率性を重視するZ世代に対し、利益を求めるバブル世代の傾向が見える結果となっています。
お金の使い道
「もし100万円が手に入ったらどのように使うか」という問いには、両世代とも「投資に回す」が最多となりましたが、Z世代は「体験」に使う選択肢が高く評価されていました。このことは、物質的なものよりも経験を重視する傾向を示しています。
情報源の違い
Z世代はお金に関する情報として主に「SNS」を利用しているのに対し、バブル世代は「ニュースサイト・アプリ」を重視しています。このことからも、情報収集のスタイルにおいて世代間の違いが顕著に現れていることが分かります。
相談へのハードル
調査結果からは、約7割が他者にお金の相談をすることに抵抗を感じているという結果も見られました。これは、お金の話題が依然として個人のプライバシーに深く関わることを示しているかもしれません。
憶測や噂ではなく、実際のデータに基づく理解が重要であることが確認された今回の調査。Z世代とバブル世代の間での資産形成に関する価値観や選択が明らかになり、各世代が未来に向けた資産形成を見据えた時、それぞれの強みを生かす方法を模索することの重要性が示されました。
今後、これらのデータを元により具体的な金融教育や資産形成プランが提供されることに期待が寄せられます。