大崎電気グループ、米国市場参入に向けた実証試験を開始
大崎電気工業株式会社の100%子会社であるEDMI Limitedは、米国市場へ進出するため、オクラホマ州中部に所在するCentral Rural Electric Cooperative (CREC)と協力し、スマートメーターの実証試験を開始しました。この試験は、EDMIが提供するスマートメーターを家庭や事業所に設置し、既存の他社製メーターとの性能を比較することを目的としています。
実証試験の背景
今日、AI技術の進化により、米国におけるデータセンター建設が急速に進んでおり、それに伴い電力供給の必要性が高まっています。この課題に対応するため、次世代のAMI2.0(Advanced Metering Infrastructure)への投資が拡大しており、高度な電力管理のニーズが現れています。大崎電気グループは、2025年度からこの市場での事業性を検証し、2026年度には複数の試験を進める予定です。
実証試験の概要
実証試験では、EDMIのスマートメーターを使用して電力使用量データを収集し、分析を行います。取得したデータは、EDMIが提供するクラウド型管理システム「Storm」で管理されます。加えて、エッジインテリジェンスの技術を運用して、配電網の状況を詳細に可視化し、運用の効率化を図ります。このプロジェクトにより、CRECは配電網の運用方法を検証し、EDMIは米国市場における導入効果を把握することで、今後の事業計画に生かしていく予定です。
進行中のスケジュール
大崎電気グループは、2025年に米国でオフィスを設立し、市場分析や顧客開拓を進める計画です。2026年度から2027年度にかけて複数の電力事業者と実証試験を実施し、次世代スマートメーター「NEOS」の開発に着手します。この進展により、2027年度には事業性を評価し、採算性が確認されれば2028年度には本格的な営業活動を行うことが見込まれています。
両社経営陣のコメント
CRECのCEO、シェーン・バージェス氏は「次世代の計測技術の検証がEDMIとの協力を通じて実現できることを嬉しく思います。この実証によってデータアクセスの向上と可視性の改善がもたらされ、電力システムの信頼性向上に寄与することを期待しています」と述べました。
一方、EDMIのCEO、ロイ・カーソップ氏は「今回のプロジェクトは、米国市場での基盤構築において大きな意義があります。CRECとの連携を通じて、過去45年の経験を生かし、次世代AMI機能の評価を進めていきます」とコメントしています。
CRECおよびEDMIの概要
CRECは1938年に設立され、オクラホマ州中部に電力を供給する企業で、90名の従業員を抱えています。
EDMIは1973年に設立され、シンガポールに本社を置き、スマートメーターと計測システムの設計・開発を行っています。EDMIは、809名の従業員を持ち、今後も革新的な技術の提供を目指しています。
このように大崎電気グループは、高度なスマートメーター技術を活用して、米国市場での事業展開を加速しています。今後の進展が期待されます。