はじめに
オンラインショッピングは日常生活に深く根付いています。その中でも、食品をECサイトで購入する人が増加しており、どのような商品をどういった理由で選んでいるのかを知ることが重要です。株式会社シナブルが実施した「食品ECサイト」に関する利用実態調査により、その詳細が明らかになりました。
調査の概要
調査は2024年12月9日から11日に行われ、1,065名を対象に、月に1回以上ECサイトで食品を購入しているかを調査しました。結果として、普段の食事用に食品を購入する人が多いという傾向が浮かび上がっています。
購入頻度と商品傾向
調査回答者の中で、最も多かったのは「1ヶ月に1回」(35.9%)という結果でした。主に食事用に利用される傾向が強く、次いで「週に1回」「2週間に1回」と続きます。このことから、日常的な食料品の補充や特定の目的で活用されていることが読み取れます。
地域別の購入食品
以下は、地域ごとに人気の購入食品です:
- - 北海道: 米・雑穀(31.8%)、菓子(24.0%)、惣菜類(16.3%)
- - 関東: 米・雑穀(37.0%)、惣菜類(23.4%)、水(18.2%)
- - 近畿: 米・雑穀(35.4%)、惣菜類(26.2%)、酒(24.6%)
これらの結果から、米・雑穀が各地域での購入数が多いことが確認され、特に配達が便利な保存性の高い商品が好まれていることがわかります。
購入理由と利用のメリット
ECサイトでの食品購入では、以下のような理由が挙げられています:
1.
外出せずに購入できる (54.2%)
2.
いつでも希望の時間に注文できる (46.0%)
3.
自宅まで配達してくれる (44.5%)
特に、外出する必要がないポイントが多くの支持を集め、特に中部や九州では、普段手に入らない商品を求める声が強いことも明らかになりました。
購入価格と重視するポイント
1回あたりの購入金額は「3,000〜5,000円未満」が最も一般的で、続いて「1,000〜3,000円未満」や「5,000〜8,000円未満」と続きます。
購入時に重視する点としては、価格が(56.1%)で最も多く、次いで送料(44.2%)、ポイントの付与(29.5%)が上位に挙がりました。また、送料が無料かどうかに関しても、9割以上が「重視する」と回答しました。
不満や改善点
購入の際に不満を感じる点としては、送料の高さ(28.1%)、価格の高さ(23.0%)、商品のサイズや量がわかりにくい(20.9%)ことがあり、これらの改善が求められています。特に価格や送料に関連する不満は顕著であり、顧客の満足度向上に向けた対策が必要です。
まとめ
今回の調査から、ECサイトで食品を購入する際の頻度や商品選び、重視する点があきらかになりました。特に「外出せずに購入できる」という利便性が強く評価されており、価格や送料が購入の決め手にもなっています。高い信頼を得るために、商品の説明や画像を充実させることが、顧客体験の向上とリピート率の増加につながるでしょう。自社のECサイトを強化する方法としては、株式会社シナブルの提供する「EC Intelligence」(https://www.scinable.com/)などのクラウド型ソフトウェアの活用も有効です。