タカミヤの15年の歩みと安全衛生活動
株式会社タカミヤは、建設業界の安全衛生活動のリーダーとして、2025年5月27日、第16回安全衛生大会を開催しました。本大会は、同社が推進する「命を守る現場づくり」に欠かせない重要なイベントとして位置づけられています。タカミヤは、労働災害を撲滅するため、協力会社と力を合わせ、業界全体の安全意識を高めようと努力しています。
なぜ安全衛生大会が必要なのか
現在、日本の建設業界において、労働災害の発生が深刻な問題となっています。2023年の厚生労働省による統計では、建設業での死亡災害は223件に上り、全産業の約29.5%を占めています。この統計からも分かる通り、建設現場での安全対策は喫緊の課題です。タカミヤは、2010年から毎年5月にこの大会を開催し、参加企業との情報共有などを通じて、労働安全の文化を育む重要な機会としています。
大会の内容
第16回安全衛生大会は、大阪のホテル阪急インターナショナルで行われました。開幕にはタカミヤの会長である髙宮一雅氏と、タカミヤ安全衛生協力会の会長・渡辺伸之氏が登壇し、安全文化の重要性や過去15年間の成果について歓迎の挨拶を行いました。髙宮氏は、今後の革新的な取り組みを基に、未来の足場(建設現場)づくりを進める意欲を示しました。
大会では、長年にわたり安全衛生活動に取り組んだ企業や個人に対して表彰が行われ、参加者たちの努力が称えられました。また、参加型のクイズイベント「Iqサプリ」も実施され、参加者同士で楽しみながら安全についての理解を深めることができました。こうした取り組みを通じて、「安全を自分ごととして考える」という意識が再確認されました。
タカミヤの今後の取り組み
タカミヤの使命は、「命を守る足場」を提供することであり、このために常に安全を最優先に考えています。今後も、制度やルールに留まることなく、安全文化の定着に努め、業界全体の安全向上に寄与していく方針です。特に、研究開発拠点「Takamiya Lab. West」を活用し、足場の経年強度の可視化や、ロボティクス技術を用いた省人化、バーチャル安全研修などの先進技術を駆使し、より安全で効率的な現場づくりを実現していくことでしょう。
タカミヤの概要
タカミヤは1969年に設立され、建設現場で使用される様々な仮設機材の開発から生産、販売、レンタル、施工までを一手に手がけています。また、技術革新により高付加価値なサービスを提供し、地下工事から超高層ビル、高速道路や橋梁、さらには農業や防災分野に至るまで、その存在感を発揮しています。大阪と東京に本社を構え、全国に広がるネットワークを活用し、業界の安全性向上に貢献しています。
タカミヤが築いてきた防災と安全文化の歴史は、今後も多くの現場で受け継がれ、より安全な環境が整備されていくことでしょう。