アートスペース「デカメロン」に新しい風
新宿・歌舞伎町に位置するアートスペース「デカメロン」が、2025年3月から新たな展開を迎えます。その主役は磯村暖(いそむら だん)さん。アーティストとして広範な表現方法で知られる彼が、同スペースの新しいディレクターに就任します。
磯村さんは、アートを通じて「人間」という固定概念に縛られない空間を作り上げる意志を持っています。これにより、彼が企画・プロデュースを手がける展示は、あらゆる境界を超えたクィアでダイナミックな体験を提供することを目指しています。
磯村暖とギャルたちのコラボレーション
1階のバースペースでは、磯村さんの親友であり「ぱにぱにぱにぱにともちんぱ」というギャルとのコラボレーションが実現します。ここでは、ドラァグクイーンや新しい時代の「ギャル」たちが訪れる人々を歓迎し、多様性に満ちた交流の場を提供します。
この新しい試みは、ただのアートの展示に留まらず、アートと共に楽しむ体験を重視しています。「デカメロン」は、単なる展示スペースではない、歌舞伎町の新たな文化的プラットフォームとして進化を続けます。
磯村暖のアーティストプロフィール
磯村暖さんは、東京を拠点に活動する美術家であり、多岐にわたる表現形式を駆使しています。絵画や彫刻、さらには映像や音響を用いたインスタレーションにおいても、その独自の視点が際立っています。作品には、現代社会への洞察やサイエンスフィクション的な要素、ユーモア、深刻さが織り交ぜられており、観る人々に強い印象を残します。
近年の彼の主な個展には「恐竜は人間に進化しませんでした」(2024)や「カ」(2023)があり、グループ展でもアジアアートビエンナーレ(2021年)や都市は自然(2020年)など、幅広い場での活動を展開しています。
デカメロンの歴史と未来
「デカメロン」は2020年に新宿・歌舞伎町の中心地に開廊しました。その名は、1348年にペストの被害を描いたボッカッチョの物語集に由来しています。アートの展示だけでなく、1階のバーではアーティストや観客が交流するためのスペースでもあり、訪れる人々がアートを感じながら楽しむことができる工夫がされています。
2021年4月にはギャラリースペースを増床し、実験的な現代アートの展覧会を開催、常に新しい挑戦を続けている「デカメロン」。今後も多様性を重視した活動に期待が高まります。
詳細や最新の情報は、公式ウェブサイトやInstagramでのチェックをおすすめします。
所在地: 東京都新宿区歌舞伎町1丁目12-4 2F
営業時間: 1F バー20:00~29:00(不定休)、2F ギャラリースペースは展覧会により異なる
公式HP:
デカメロン公式サイト
Instagram:
@decameron_kabukicho