三陽商会の環境への取り組み
日本のファッション業界で高い評価を得ている三陽商会が、2025年のCDP(Carbon Disclosure Project)において「サプライヤーエンゲージメント・リーダー」に選定されました。これは、温暖化対策における重要なギャップを埋めるための取り組みを評価するもので、企業が持つサプライチェーン全体での環境問題への姿勢が問われています。この評価は2年連続でのもので、三陽商会の持続可能性に向けた真剣な努力が裏付けられています。
三陽商会は、「サプライヤーエンゲージメント・リーダー」に選定されるために、5つの評価カテゴリーにおいて高いパフォーマンスを発揮しました。これには、目標設定、サプライヤーとの連携、GHG排出量の把握と管理、リスク管理プロセス、ガバナンス等が含まれ、そのいずれもで優れた成果を収めています。具体的には、最高評価であるA評価を獲得し、また、気候変動に関連するCDP質問書ではA-スコアを取得しました。
サステナビリティのための具体的な目標
三陽商会は、環境問題に対処するための明確な目標を設定しており、2023年からは「持続可能な地球環境への貢献」を重要なテーマの一つに掲げています。2030年度までには、Scope1・2のGHG排出量を2019年度比52%削減し、Scope3(特に1・3・4・12カテゴリ)については30%の削減を目指すとしています。さらに、2050年度にはScope1・2のGHG排出量をネットゼロにする計画です。また、この目標に関しては国際的なイニシアティブ「SBTi」にも取り組んでおり、サイエンスに基づいたターゲットとして2025年に認定を受ける目標があります。
模範となる自社工場の取り組み
三陽商会は自社工場での温室効果ガス排出の削減においても積極的に活動しています。青森と福島に位置する縫製工場での設備点検を定期的に行い、GHG排出量の定量管理を実施。工場の責任者と連携しながら、環境課題の解決に向けた削減計画を策定し、効率的な運営と省エネ化を進めています。特に2023年には全従業員を対象とした情報共有会を開催し、環境配慮をしながら業務効率の向上やデジタル化の推進に努めています。
サプライチェーン全体への情報共有
三陽商会は、自社の成功をもとに、サプライチェーン全体での持続可能な仕組み作りを目指しています。2024年度には、主要サプライヤーとGHG削減のための対話を開始し、持続可能性へ向けた基盤を強化する計画です。また、三陽商会取引行動規範に基づき、サプライヤーの評価も実施しており、環境法令の遵守やGHG削減への貢献を求めています。
業界団体との協力
さらに、三陽商会は業界団体と連携し、気候変動対策にも貢献しています。日本ファッション・アパレル産業協会(JAFIC)の代表企業として、温暖化対策の算定方法に関するガイドラインの策定にも貢献しました。このガイドラインは、具体的な削減の方法と目標を示しており、ファッション産業全体の脱炭素化に向けた支援を行っています。また、アパレル物流における資源循環の新たなプラットフォーム「CicroMate」にも参加し、廃プラスチックの回収と再利用を目指す活動も行っています。
三陽商会の幅広い取り組みを通じて、気候変動問題への意識が高まる現在、サステナブルな社会の実現が一歩ずつ実現へと向かっています。今後も同社は、全力を挙げて環境保護に貢献することを目指し、その使命を果たし続けることでしょう。