SmaGOで未来を変える
2025-12-04 11:09:13

スマートゴミ箱「SmaGO」が描く持続可能な未来とは?

スマートゴミ箱「SmaGO」が描く持続可能な未来とは?



2025年10月22日、六本木の虎ノ門ヒルズで開催された「ETHICAL DESIGN WEEK TOKYO 2025」で、株式会社フォーステックが提供するスマートゴミ箱「SmaGO」の重要性が議論されました。このイベントにおいて、事業共創室の森下優利奈氏は「Z世代が描く持続可能な社会の解決策」と題したセッションで、都市の課題に対する新しいアプローチを提示しました。

持続可能な社会を目指して



森下氏は学生時代から環境問題に取り組みつつ、渋谷にてゴミ拾い活動を行っています。彼女の環境意識は、オランダ・アムステルダムへの留学で大きく変わりました。街中に設置された公共ゴミ箱の数に驚き、公共の「インフラ」としての役割の重要性を実感したのです。「街をきれいに保つのは、単に人々の意識だけではなく、それを支えるこの『ゴミ箱』自体の存在が必要だ」と森下氏は語ります。この発見が、自身の活動の基盤となっています。

SmaGOの取り組み



続いて紹介された「SmaGO」は単なるゴミ箱ではなく、循環型社会の基盤を成す存在として位置づけられています。フォーステックはこのスマートゴミ箱を通じて、都市部のゴミ問題を解決し、資源循環を推進することを目指しています。現在、日本各地に約600台が設置され、その効果が実証されています。具体的には、SmaGOは太陽光で動作し、ゴミを自動的に圧縮することで、従来の約5倍の容量を実現しています。この仕組みにより、ゴミが溢れるのを防ぎ、収集回数を減少させることに寄与しています。また、ゴミの量をリアルタイムで通知する通信機能も備わっており、収集作業の効率化を図っています。

事例:表参道・原宿エリアでの成功



スマートアクションプロジェクトとして、表参道・原宿エリアに設置されたSmaGOの導入事例にも触れました。このプロジェクトでは、日本特殊陶業の協賛を受け、アートで装飾されたSmaGOが設置され、サステナブルな社会の実現を促進しています。この取り組みによってゴミの散乱防止や回収頻度の75%削減、さらには分別率向上といった成果が確認されており、実効性を示しています。

過去の経験から次の一歩へ



森下氏は、自身が最近訪れたパリやボストンの状況も紹介しました。海外の主要都市では、ゴミ箱が効果的な社会インフラとして活用されています。しかし、日本では未だにその数が不足しており、訪日外国人が困難を感じる主な要因の一つに挙げられている現実があると指摘しました。この問題意識を持ちながら、「必要な場所に必要な数のスマートゴミ箱を導入することが、持続可能な未来を築く第一歩だ」と強調しました。

未来のビジョン



森下氏の最後のメッセージは、ゴミ箱が「社会インフラ」として機能する未来を目指し、循環型社会の実現に寄与したいというものでした。フォーステックは今後もSmaGOを通じて、都市環境の改善と、美しい持続可能な街づくりに取り組んでいく所存です。

プロフィール



森下優利奈は環境問題やサーキュラーエコノミーに関心を持ち、オランダ留学を経て現在フォーステックに勤務。都市部でのゴミ拾い活動とイベント企画を通じて、人と地球が共生できる社会の実現を目指しています。趣味はゴミ拾いや旅、ヨガなど、多彩です。

詳しい情報やプロジェクトに関する問い合わせはフォーステックの公式サイトをご覧ください。


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