職場の見えざる課題を見つける新手法「職場のオバケ探し」とは?
株式会社NEWONE(本社:東京都港区)は、2025年3月7日に、組織に潜む暗黙のルールや風土について分析した調査レポートを公表しました。このレポートは、523名の10代から50代までの会社員を対象にした研究で、職場の見えざる課題を探る新しい手法「職場のオバケ探し」を通じて得られたデータに基づいています。
職場のオバケ探しとは
「職場のオバケ探し」とは、職場に潜む目には見えない課題を「オバケ」と見立て、チームメンバーで探索するツールです。可愛らしいオバケたちをチームで見つけ、どのオバケが存在するのかを話し合うことで、メンバー同士のコミュニケーションを促進し、職場改善に繋げることを目的としています。
この手法では、オバケが12体用意されており、メンバーはそれぞれの立場から実際に目にしたオバケの数を回答します。このようにして、職場の中での直面する課題や関係性を可視化していくのです。
調査結果のハイライト
調査結果において特に注目すべきは、以下のポイントです:
- - 個人プレイヤーオバケの出現率は約80%という高い数値。このことは、リモートワークやハイブリッド勤務の普及によって業務が属人的になっていることを示唆しています。
- - 職場内二極化オバケは出現率が約50%と少なく、意見の対立が少ないことがわかります。これにより、職場においては異なる価値観が共存している可能性が示されています。
一方で、
マンネリ満足オバケと
上意下達オバケの相関性が高く、停滞的な職場環境が問題視されています。オバケが減少することの裏には、変化に対する抵抗が影響していると考えられています。
若年層の視点と傾向
20〜24歳の若年層はオバケの発見率が最も低く、視野や経験の不足が原因とされています。しかし、
良かれと思ったオバケの出現率は高く、これはコミュニケーション不足からくる誤解や価値観の相違が影響していると考えられます。
専門職と営業職の違い
調査により、専門・技術職では「曖昧キャリアオバケ」が多く発見され、キャリア形成の選択肢が限られていることが浮き彫りとなりました。対照的に、営業職では比較的自由にキャリアを構築できるため、オバケの登場割合が低くなっています。
まとめ
本調査によって明らかにされた職場の見えざる課題は、企業が今後の人事戦略を考える上での重要な情報を提供するものです。NEWONEは、これからも職場環境を改善し、エンゲージメント向上に向けた情報を発信し続ける予定です。詳細な調査結果については、以下のリンクを参考にしてください。
NEWONE公式ウェブサイト
会社情報
株式会社NEWONEは、2017年に設立され、「他にはない、新しい価値を生み出す」をモットーに、企業向けのコンサルティングや人材育成事業を行っています。エンゲージメントをテーマにしたサービスを通じて、企業の発展を支援しています。