音楽でつながる楽しさを!多世代バンドが大阪・関西万博に出演
大阪大学発のスタートアップ、eMotto株式会社が開発した挫折しない楽器「ParoTone」を使った多世代バンドが、2025年4月26日(土)に大阪・関西万博でそのステージを披露します。このプロジェクトは、20代から70代までのメンバーで構成され、世代を超えた音楽の共通言語を通じて、地域社会の絆を深めることを目的としています。
社会的背景
最近、人々のコミュニケーションが薄れがちで、特にシニア層の孤立が問題視されています。そこで、音楽が有効な手段として注目されています。コロナ禍の影響で自宅で過ごす時間が長くなる中、楽器への興味が高まる一方で、従来の楽器では多くの人が挫折を経験しています。実際、ヤマハ音楽振興会の調査によれば、2022年には4割以上の人々が楽器演奏を挫折していました。
ParoToneの開発
eMotto株式会社は、2019年に「ParoTone」の開発を始めました。この楽器は、習得が容易で、誰でもすぐに演奏を楽しめる設計となっています。特に50代以上のユーザーに焦点を当て、音楽を通じたコミュニティの形成を目指しています。バンドメンバーは「ParoTone」を通じて一緒に演奏する楽しさを知り、新たな友人や仲間を得ることができました。
繋がりを育む練習
練習は東京都江東区で約2週間に1回行われ、互いに目を合わせながら演奏することが音楽の一体感を生むということを体感しています。身内の小さなライブからスタートしたバンドは、ついに大阪・関西万博という大舞台でのパフォーマンスを目指しています。
万博の詳細
2025年4月26日に「ParoTone」を使ったステージ発表が行われます。発表時間は11:00から11:30で、同日にはParoTone体験ブースも展示されます。幅広い世代のメンバーが集まり、音楽を通じて一つのチームとして成長しています。
貴重な体験の声
70代の男性メンバーの和田さんは、「念願のジャズを演奏することで夢が叶ったと感じています。毎朝5時からの練習は脳の活性化にも繋がる」と嬉しそうに語ります。また、女性メンバーの近藤さんは、「家族の中で唯一楽器が弾けなかった私が、ParoToneのおかげで演奏会に参加できる期待でいっぱいです」と話しています。音楽は、年齢や経験に関係なく人々を結びつける力を持っています。
継続的な活動
今後も、ParoToneバンドの活動は続く予定であり、バンドメンバー以外の方でも体験参加が可能です。練習イベントは、2025年3月30日、4月13日、4月20日に江東区で実施予定。イベントでは、ParoToneを使った練習や合奏、体験コーナーも設けており、交流会を通じてコミュニケーションを深めることができます。
ParoToneについて
「ParoTone」は、楽器演奏の敷居を下げることで多くの人々に音楽体験を提供します。この楽器は、スマートフォンに接続するだけで簡単に演奏でき、多人数での合奏が可能です。音楽の知識がなくても、感情を込めた演奏を行うことができます。ParoToneは、楽器としての楽しさだけでなく、人と人との繋がりを生む重要な役割を果たしています。
eMotto株式会社の取り組み
eMottoは、楽器アプリやハードウェアの開発を行っており、音楽が持つ力を社会に活かすことを目指しています。今後も、ParoToneを通じた多世代コミュニティの形成や音楽による繋がりの重要性を広めていく予定です。音楽を通じて人々が集まり、共通の目標に向かって楽しむ姿は、まさに現代に必要とされているものだと言えるでしょう。