大阪・関西万博での未来型エンターテインメント体験
2025年に開催される大阪・関西万博で、NTTパビリオンが注目を集めています。ヒビノ株式会社が設計・レンタル・オペレーションを担当するこのパビリオンでは、次世代情報通信基盤「IOWN」を活用した「Immersive LED System」により、リアルタイムでの3D映像体験を実現しています。何がこの体験を特別にしているのか、詳しく見ていきましょう。
Immersive LED Systemとは
特筆すべきは、「Immersive LED System」というシステムの導入です。これは、アメリカのLiminal Space社が開発した「Ghost Tile」を搭載した3D対応LEDディスプレイシステムで、大規模コンサートからスポーツイベント、博覧会に至るまで、幅広く活用されています。
このシステムは、従来の3D映像技術とは異なり、現実世界の人や物と組み合わせることができる特性を持っています。この新技術により、過去にない没入感のあるエンターテインメントが実現されています。
リアルタイム3D空間伝送実験
さまざまな技術の組み合わせにより、NTTパビリオンでは「リアルタイム3D空間伝送実験」を実施しました。これは、Perfumeというテクノポップユニットのライブパフォーマンスを再現し、遠隔地にいる観客にリアルタイムで届けるものです。この実験は、万博前の2025年4月2日に行われ、その革新性が話題を呼びました。遠隔地の特設ステージと夢洲のNTTパビリオンを接続し、最新の点群技術を使って映像が鮮明に伝送されました。
三次元点群データの魅力
この伝送実験の中心にあるのが、NTTが開発したリアルタイムの三次元点群データです。これは、Perfumeのライブの様子を立体的に捉える技術で、見ている人にまるでパフォーマンスが目の前で行われているかのような体験を提供します。ライブ映像だけでなく、空間全体の情報を取り入れ、音声や振動も含めた臨場感を再現しています。
業界の未来を見据えた展望
今回の取り組みにより、NTTパビリオンはただの展示スペースではなく、未来のコミュニケーションの可能性を探る実験の場となっています。ヒビノの技術者たちは、短期間での設計と精巧な調整を行い、これまでのライブ映像技術を大きく進化させました。この次世代技術がどのようにエンターテインメント業界に影響を与えるのか、今後の展開が非常に楽しみです。
感動を創り出すのは人と技術
ヒビノグループは音と映像の分野で、革新を続ける企業として、大阪・関西万博での成功を目指しています。今回の技術実験は、ただ新しい試みではなく、未来のエンターテインメントの姿を垣間見るチャンスでもあります。万博の開幕前から多くの人がこの取り組みに関心を寄せており、ヒビノの技術がどのように歴史に刻まれるのか、期待が高まっています。
これからも音と映像を通じて、世界に新しい感動を提供するヒビノの挑戦を応援していきたいと思います。大阪・関西万博での体験は、あなたにとっても新たな刺激となるでしょう。