ドローンサービスの品質向上に向けた新たな連携
一般社団法人ドローンサービス推進協議会(DSPA)と、株式会社ネオマルスが運営するドローンプラットフォーム「XROSS」が、ドローンサービス品質認証(DSQ認証)に関する連携を開始したことをお知らせします。この取り組みは2026年6月3日から開催された「Japan Drone 2026」イベントで発表され、会場内のオープンステージでは協定式も行われました。
連携の背景
近年、ドローンサービスの社会実装が進む中、発注者がサービスの品質を客観的に判断することが難しいという課題が浮上しています。DSPAが提供するDSQ認証は、「ドローンサービスの品質―ドローンサービス事業者に対するプロセス要求事項(JIS Y1011)」に基づき、第三者がサービスの品質を評価し、可視化する制度です。多くの団体がこの取り組みに賛同する一方で、獲得した認証が市場で適切に活用されていないという問題もありました。
連携の概要
この連携によって、ドローンプラットフォーム「XROSS」上で、各事業者のDSQ認証の取得状況やそれに関連する情報を、事業者プロフィールとサービス情報とともに確認できるようになります。また、XROSSは大分県や岐阜県、福島県などと提携し、地域の課題解決に向けたドローンの活用を進めます。現在、全国のドローン関連サービス事業者は1,200社を超えています。
具体的には、XROSSのユーザーは事業者プロフィール内に表示される「DSQ認証」バッジを通じて、どのサービスが認証を受けているかを容易に確認できるようになります。また、全体の事業者一覧にもこの認証情報が反映されることで、発注者が要件に合った事業者を見つけやすくなります。さらに、DSQ認証を取得した事業者は検索結果で優先的に表示されるため、案件のマッチング向上も期待できます。
この取り組みにより、DSQ認証が発注者の意思決定に組み込まれ、認証の価値が一層高まります。発注者は実績や自己申告に依存せず、JIS基準に基づく第三者認証を活用し、品質を客観的に評価することで、適切な事業者選定が可能となります。これによって、発注の不確実性が減少し、信頼できる事業者を選ぶ一助となります。さらに、DSQ認証は「取得して終わり」ではなく、実際の取引や調達プロセスで日常的に参照されることを目指しています。
期待される効果
この連携により、以下のような効果が期待されます。
1.
透明性向上: JISに基づく品質情報の可視化が進むことで、ドローンサービスの品質がより明確になります。
2.
選定の合理化: 発注者は事業者の選定を迅速に進められるようになり、比較や評価の手間を省くことができます。
3.
競争力の向上: 認証を取得した事業者は市場での信用が高まり、競争力が向上します。
4.
高品質な市場環境の形成: 発注者と事業者の双方にとって有益な認証制度として、業界全体が品質向上へ取り組むことが促進されます。
今後の展望
DSPAは今後も、認証制度が実際に活用されるよう進化させる取り組みを続けていきます。今回の連携を通じて、発注者はDSQ認証を意思決定の材料として使用し、事業者は品質向上を評価される循環を生み出せることを期待しています。これにより、DSQ認証の社会的価値が一層高まり、多くの関係者にとって有用な資源として認知されることを目指しています。
各団体からのコメント
DSPAはこの連携について非常に嬉しく思っており、DSQ認証が発注者の選定プロセスにおいて日常的に活用されることを期待しています。一方、XROSSも本連携により、全国のドローン事業者に認証の重要性を広めることで、ドローンサービスの品質向上へ寄与したいと考えています。
今後、この連携がドローンサービスの社会実装の促進につながり、高品質のサービスが適切に評価されることを目指します。