食品ロス問題に立ち向かうオイシックスの新たな取り組み
近年、健康志向の高まりから注目を集めるブロッコリー。その需要の拡大に伴い、2026年の4月から正式に指定野菜になることが発表されました。しかし、その一方で規格外の二番果が畑で廃棄されている現実があります。オイシックス・ラ・大地株式会社は、そんな二番果に光を当て、新たな商品として商品化することでフードロスの削減を目指しています。これに踏み出したのは、スキマバイトサービスを展開する株式会社タイミーとの連携です。
注目の商品「甘みがぎゅっ!ブロ次郎」とは
オイシックスが昨年春に初めて販売した二番果のブロッコリー「甘みがぎゅっ!ブロ次郎」は、その名の通り甘さと旨味がぎゅっと詰まった美味しい野菜です。実際のところ、一番果に比べると若干小ぶりですが、調理がとても簡単で、下処理の手間が省けるため、家庭での料理にも最適です。消費者からは「美味しいし、調理しやすい」という高評価を受けており、ついにはヒット商品となりました。これを受け、オイシックスはさらに多くの家庭に届ける収穫体制を整えるべく活動を続けています。
フードロスと労働力不足の問題解決
ブロ次郎の収穫は、通常の正規品の収穫後にわずか1週間ほどの短いスケジュールで行われます。このニーズに応えるため、オイシックスはタイミーと協力し、畑でのピンポイントな人材確保を実現。この連携により、廃棄されるはずだった二番果を適正に収穫し、パック詰めし、市場に供給することが可能になったのです。この取り組みは、出荷増につながるだけではなく、消費者にとっては料理に使いやすい価値のある食材を提供することにも寄与しています。
農業現場からのメッセージ
ブロッコリー生産者の深川和久さんは、二番果の存在について次のようにコメントしています。「ブロッコリーの二番果には形や大きさにばらつきがあり、また日持ちもあまり良くないために、通常は廃棄されてしまいます。しかし、その味わい深さには驚かされるはずです。農業の現場にはこのようなユニークな野菜がたくさん存在することを知ってもらえればと思います。また、私たちは地域の幼稚園や学校と連携して、ブロッコリーの二番果の収穫体験も行っています。この経験を通じて、多くの人に野菜の性質を知ってもらえれば嬉しいです。」
タイミーの概要
株式会社タイミーは、働きたい時間と働いてほしい時間をマッチングするスキマバイトサービスを提供しています。利用者は履歴書や面接なしで働き始められ、勤務後には即座に報酬を受け取ることができ、事業者は必要なスキルを持った労働者を効率的に確保することが可能です。この新しい働き方が今後の社会の問題を解決する一助となることを目指しています。
オイシックスの理念
オイシックスは2000年に設立され、「つくった人が自分の子どもに食べさせられる食材のみを食卓へ」という理念のもと、安心・安全な食品を提供しています。特に有機野菜や特別栽培野菜を中心に、自社のQC(クオリティコントロール)を徹底し、お客様に新鮮で美味しい食材を届けることに努めています。現在は360,703人以上の会員にご利用いただき、全国にサービスを展開しています。
このように、オイシックスとタイミーの共同プロジェクトは、ただフードロスの削減にとどまらず、地域社会への貢献や、新たな仕事の創出にも寄与しており、多くの方に支えられながら成長していくことでしょう。