HARUNA SHIKATAの個展「Overwrite」開催
青山のGARDE Galleryにて、2025年8月1日から9日まで、アーティストのHARUNA SHIKATAによる個展「Overwrite」が開催されます。この展示では、彼女が特に注目するテーマ、「情報」と「感情」、さらには「自己体験」を「上書き」するという新しいアートの形が紹介されます。
展示のテーマと意図
本展「Overwrite」では、私たちの内面に蓄積された記憶や出来事に対して、否定ではなく肯定的に「編集」や「加工」を行うというアプローチから生まれた作品が集められています。SHIKATAは自身の体験をもとに、脳内に保存された情報が時にネガティブな感情の引き金になることに注目し、それらを自らの手で「上書き」する表現手法に取り組んでいます。
例えば、過去の出来事を否定するのではなく、むしろその出来事に新たな意味を重ねていくことで、観る者に新しい視点を提供します。この作品群は、記憶の層を視覚的に再構成する過程を示しており、観る者自身も彼らの経験や感情について再考させられるでしょう。
多様な技法と魅力
展示される作品には、写真や文字、イラストレーション、ドローイングといった多様なメディアが使われています。アナログとデジタルの加工・編集を繰り返し、銀箔やUVインク、手描きのペイントなど、様々な素材が重ねられているのが特徴です。これにより、各作品は視覚的に非常に豊かな表情を持ち、観る者に新たな気づきをもたらします。
「Overwrite」とは、単に記憶を消去する行為ではなく、過去の出来事に新たな価値を付与する創造的なプロセスを示唆しています。これにより、私たちが現代社会に生きる中で直面する心の葛藤や課題を前向きに解決する可能性を提案しています。
アーティストのプロフィール
HARUNA SHIKATAは1996年に神奈川県で生まれ、2022年に桑沢デザイン研究所を卒業した後に作家活動を開始しました。彼女の作品は、記憶や情報に対する肯定的な加工をテーマにしており、特に自身の体験や感情を基にした作品が特徴です。SHIKATAは、色や形に埋もれた記憶を再構築し、自己変容を探求するアプローチを手掛けています。
過去には、2025年4月に「ART@FUKUOKA」に参加し、また2024年には個展「Trajectry」を展開するなど、着実に活動の幅を広げています。彼女の作品は、私たちが日常で目にするアートとは一線を画し、より深い感情に触れるものです。
展示会の詳細
- - 会期: 2025年8月1日(金)〜 8月9日(土)
- - 時間: 11:00〜18:00 (最終日は16:00まで)
- - 会場: GARDE Gallery(東京都港区南青山5-2-1 NBF ALLIANCEビル4F)
- - 入場: 無料
現代のアートシーンで自己の感情を再評価し、新たな気づきをもたらすHARUNA SHIKATAの個展は、アートファンはもちろん、自身の内面を見つめ直したい方々にもお勧めです。ぜひこの機会に、彼女の独自の視点による作品を体験してみてはいかがでしょうか?
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