日本金属が新たに提案する自動車向け特別ステンレス鋼のご紹介
東京都港区に本社を構える日本金属株式会社は、自動車メーカー向け外装モール用材に特化した独自のステンレス鋼を開発しました。これにより、車両のデザインと使用環境に最適な選択肢を提供しています。特に、薄く加工した金属の表面品質にこだわり、国内外の自動車メーカーに採用され、世界的なシェアを誇ります。
ステンレス鋼の特長
日本金属の外装モール用材には、独自に開発された「NK-430MA」と「NK-436L-NB」という2つの鋼種があります。両方とも、ステンレス鋼の中で最も一般的なSUS304と同等の耐食性を保持しつつ、ニッケル含有量を抑えることでコストの低減を実現しています。
特に、アルミニウムと比較して、ステンレス鋼は優れた耐食性を持ち、表面処理が不要であるため、環境負荷を大幅に軽減しつつ生産コストも削減可能です。これにより、自動車メーカーは製造プロセスを効率化し、グリーン製品の需要にも応えています。
鋼種名 | 概要 |
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NK-430MA | SUS430をベースにした鋼種で、耐食性と深絞り加工性を向上。コストも優位。 |
NK-436L-NB | 欧米自動車メーカー向けに開発された鋼種で、耐食性向上のためモリブデンを添加。 |
多様な意匠バリエーション
最近の自動車デザインは多様化の一途を辿っています。そのため、日本金属は意匠バリエーション豊富な表面仕上を提供しています。特に注目すべきは、「Fine Black®」仕上です。新潟県に本社を持つ株式会社東陽理化学研究所との共同開発により実現したこの仕上は、メタリック感がありながらも独自の光沢感を持っています。
仕上名 | 概要 |
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FB (Fine Black®) | 厚い酸化被膜でメタリックな黒色を実現。耐食性にも優れる。 |
M-FB (マット調 FB) | つや消し仕上げのニーズに応える新しいタイプ。 |
BA5 (Bright Annealing) | 一般的な金属光沢を損なわず、さらに光沢を向上。 |
PW (Pearly White) | 落ち着いたサテン調を持つ仕上げ。 |
環境に優しい選択肢
日本金属の外装モール用材は、顧客の環境負荷低減にも寄与しています。独自基準により認定された環境配慮製品「エコプロダクト」として、高い持続可能性を誇ります。2050年までにCO₂排出量のNet Zeroを目指し、カーボンニュートラルな未来の実現に向けて貢献しています。
結論
日本金属株式会社の新しい自動車向け外装モール用材は、独自のステンレス鋼がもたらす優れた性能と意匠、さらに環境配慮という視点から、自動車産業に新たな風を吹き込む存在となるでしょう。これらの革新的な材料を通じて、持続可能な社会の実現へ向けた一歩を踏み出しています。