タダノとキャディ、グローバルでのシナジー創出に向けたAI活用
製造業のデジタル変革に取り組むキャディ株式会社(本社:東京都台東区)は、建設用クレーン大手の株式会社タダノ(本社:香川県高松市)と手を組み、AIを導入した製造業データプラットフォーム「CADDi」のグローバルな活用を開始しました。この取り組みは、M&Aを通じた成長シナジーの最大化を目指しています。
知のサイロ化が問題を引き起こす
タダノは、海外売上比率が60%以上を占める中、積極的なM&Aを進めることで成長を加速しています。しかし、新たにグループに加わった企業とのデータの散在による「知のサイロ化」が経営上の課題として明らかになってきました。
特に、国や組織によって部品番号や図番が異なることで重複在庫が発生し、購買コストの最適化が妨げられる状況が続いていました。このような経営課題を解決するため、キャディとの協業が選ばれたのです。
CADDi導入による業務改善
CADDiを国内で導入した結果、部門間の情報共有が進み業務の効率化が実現されています。特に、部品検索の時間が従来の30分からわずか5分に短縮される等、その効果は明らかです。これに基づいて、タダノは海外市場にもCADDiの活用を拡大し、アメリカや欧州を含むグローバルな展開を始めています。
タダノは、M&Aにおける成長の鍵をCADDiに委ね、部品統合や調達最適化を加速しながら、収益性の最高化を狙っています。AIを活用することで生まれた「考える時間」を社員がよりクリエイティブな業務に集中できるようにすることで、企業文化の変革も促進されると考えられます。
CADDiの未来に向けたビジョン
将来的には、CADDiが言語の壁を越えるコミュニケーションの中心となり、国内外の拠点をつなぐ役割を果たすことが期待されています。タダノは、LE業界No.1を目指す中で、グローバルな競争力を高めていくことでしょう。
CEO氏家の使命感
タダノの代表取締役社長兼CEO、氏家俊明氏は、M&Aのシナジーを最大化するためにCADDiへの期待を強調しました。分散したデータを一元化することで、市場における競争力を高め、技術情報や部品データを整備する必要性を訴えています。
結論
キャディは、製造業の新たな価値を創出するためのプラットフォームを提供し、製造業のエコシステムを再構築することを目指しています。CADDiを用いたデータ活用が、タダノのグローバルな成長をサポートすると共に、製造業全体のデジタル化に寄与することが期待されています。今回の協力を通じて双方の事業がさらなる発展を遂げることが予見されます。