食の未来を切り拓く:Red Yellow And GreenがISAに正会員として加入
東京都に本社を構えるRed Yellow And Green株式会社(代表取締役:細井優)が、2025年度のインパクトスタートアップ協会(ISA)の正会員として正式に加入しました。企業のミッションは、「美味しさと経済合理性でサステナブルな食事を社会に実装する」こと。この新たなステップは、特に宿泊業や観光業の現場が抱える複合的な課題—人手不足や食の多様性、脱炭素に向けた取り組み—により効果的なソリューションを提供することを目指しています。
直面する「三重苦」とは?
日本の訪日観光客数は2030年までに6000万人に達すると見込まれています。そのため、ヴィーガンやハラルなど、食の多様性に対応することは今や必須とされてきています。しかし、宿泊・飲食業界はその一方で、89万人もの深刻な人手不足を抱えており、以下の三つの重圧に直面しています:
1.
労務ひっ迫:人手不足が慢性的で、賃金高騰が進んでいます。
2.
オペひっ迫:スタッフの熟練度に依存しているため、品質にばらつきが見られます。
3.
需要ひっ迫:急増する訪日観光客に対して、様々な食事制限に応じることが難しい状況です。
Grinoの革新的なアプローチ
Red Yellow And Greenは、この負担を「現場の精神論」や「頑張り」で解決するのではなく、仕組みや技術をもとにした解決策を提供します。具体的には、以下のような特徴を持つ「Grino(グリノ)」というフードソリューションを展開しています:
- - 調理工程の効率化:レシピ開発から調理、冷凍までをワンストップでサポートし、現場では湯煎して盛り付けるだけで一流シェフ監修の高品質な料理が提供できます。
- - 分散型工場ネットワーク:各地の提携工場とのデータベースを活用し、ハラルやヴィーガン、小ロット食材など多様なニーズに即座に応じることができる体制を整えています。
経済合理性と環境へのインパクト
Grinoの導入は、単なるメニューの拡充を超え、植物性食材を中心に利用することで、従来の食品メニューと比較して温室効果ガス排出量を最大で90%も削減します。この効果をデータを通じて可視化し、企業のサプライチェーン排出量の削減にも寄与します。このように、「環境に良いから導入する」という考え方から、「省人化によるコスト削減と脱炭素による企業価値の向上を両立できる」経済合理性が企業にとっての大きな魅力となっています。
実績と評価
現在、Red Yellow And Greenのソリューションは多くの有名ホテルチェーンやビジネスホテル、フードサービス企業と提携し始めています。また、農林水産省のフードテックビジネス実証事業に選ばれるなど、社会的な評価も得ています。メディアからも「未来の市場をつくる100社」として注目を集めています。
代表のコメント
細井優代表は、「『美味しさと経済合理性』という現実的な解を提供することによって、社会全体に食の多様性と脱炭素が根付くような構造を確立したい」と語ります。ISAへの参加を通じて、同じ志を持つ企業と連携し、インパクトを日本中、そして世界へ広げていく方針を示しました。
インパクトスタートアップ協会(ISA)について
ISAは、「社会課題の解決」と「持続可能な成長」を目指す企業によるエコシステムの構築を目指しています。政策や財界、行政との協働を通じて、持続可能な成長が可能なスタートアップの環境を促進しています。
詳細は
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