久留米市で進化するシェアサイクル『チャリチャリ』
久留米市の宮ノ陣地区で、シェアサイクルサービス『チャリチャリ』が新たな社会実験に参加しています。この取り組みは、地域の交通課題を解決し、モビリティ環境を改善することを目的としています。具体的には、西鉄宮の陣駅前に設置されたモビリティ・ハブに新たにポートを開設し、鉄道利用の促進や地域内でのアクセス向上を目指しています。実験は12月1日から始まり、期間限定のライドチケットの提供も行われています。
シェアサイクル『チャリチャリ』とは
『チャリチャリ』は、スマートフォンアプリを使って手軽に借りられるシェアサイクルサービスです。1分7円のベーシックタイプや1分17円の電動アシスト自転車があり、利用者は移動したいときにいつでも使える利便性が特徴です。福岡市を中心に展開し、現在では全国8エリアで利用されています。独自にデザインされた自転車と安全性の高いヘルメットも提供しており、通勤や通学の際に気軽に利用できる環境を整えています。
久留米市との連携と拡大計画
久留米市との連携協定に基づき、チャリチャリは2024年4月から本格的にサービスを開始予定です。現時点で280台の自転車と100以上の駐輪ポートを設置しており、利用者の好評を得ています。特にJR久留米駅や西鉄久留米駅周辺には交通結節点としての役割を担っているため、多くの人々に利用されています。2025年には宮ノ陣・小森野エリアへの拡大も計画されています。
宮ノ陣地区の交通環境
宮ノ陣地区は、企業や医療機関、学校が集まる一方で、公共交通の選択肢が少ないため、移動手段の不足が課題でした。このため、モビリティ・ハブでのシェアサイクルの導入が地域の交通環境を改善すると期待されています。実証実験は国土交通省からの提案を受けて行われ、九州で唯一採択された取り組みです。
地域イベントの開催
11月26日には、シェアサイクルと電動シートボードの試乗会が実施され、地域の企業や医療機関の方々が参加しました。このイベントを通じて、自転車の利用方法や交通ルールの指導が行われ、参加者から好評を博しました。今後も地元企業と連携し、地域に根差した交通サービスを提供できるよう努めています。
今後の展望
12月1日からは、久留米市と西日本鉄道と連携し、利用者を対象にライドチケットを期間限定で提供するなど、さらなるプロモーションを展開します。これにより、公共交通の利用促進と地域の回遊性向上を図り、地元企業とも協力しながら、より便利で快適な移動環境の構築を目指します。
まとめ
『チャリチャリ』が久留米市で進める革新的な取り組みは、地域の交通課題を解決し、公共交通の利用促進に貢献することが期待されています。今後の展開に注目し、地域活性化の一翼を担う『チャリチャリ』の成長を見守りましょう。