なおがら展:アートと防災の融合
東京の街を訪れる人々に新しい体験を提供する「なおがら展」が、浅草ビューホテルにて開催されます。この展示は、ストリートスナップカメラマンとして多くのフォロワーを持つなおがら氏の個展で、彼の独自の視点から切り取られた瞬間を通して、訪れた人々に新たな感動と気づきを与えます。特に注目されるのは、アートインテリアと防災グッズが融合した『sonae 備絵』の展示です。
防災意識を高める『sonae 備絵』とは
『sonae 備絵』は、災害時に必要不可欠なトイレキットを美しいアートフレームの中に収めた、まさに新しい形の防災プロダクトです。2023年に発売されたこの製品は、じつは熊本地震や九州北部豪雨の経験に基づいて開発されたもので、実際に困難な状況に直面した女性社員たちの思いが詰まっています。これにより、普段は目にしない防災の大切さをアートとして身近に感じながら、心の安心も提供します。
展示のテーマ「してんのきせき」
なおがら氏の展示テーマは「してんのきせき」で、彼自身の行動や思いの軌跡、また訪れた場所での出会いや出来事が描かれています。この展示を通じて観客は、なおがら氏が見てきた世界を五感で味わい、彼が感じた思いを共有することができます。視覚だけでなく、音や香り、味、触覚を通じて、彼の体験に触れることができる空間が演出されています。訪問者それぞれが、自分自身の感じ方でこの「きせき」を体験できるのも、この展示の魅力です。
限定企画と参加方法
特に興味深いのは、なおがら氏が撮影した写真を貼り付けた『sonae 備絵』を世界に一つだけの「備えるアート」として提供する限定プランです。これは予約制で、5組のみの提供となっており、アートとしての美しさも兼ね備えた防災対策を自宅で楽しむことができます。また、売上の一部は地域に寄付され、社会貢献にもつながります。
開催概要とチケット情報
なおがら展は、8月8日から8月12日まで浅草ビューホテルの6階特設会場で開催されます。レセプションは8月8日の18:00から22:00、一般開場は13:00から21:00です。チケットは、前売券が1,100円から販売され、当日券もご用意されています。再入場も可能で、小学生以下は無料で入場できるため、家族で訪れるのも大歓迎です。
なおがら氏のプロフィール
なおがら氏は2000年に岩手県で生まれ、現在は東京を拠点に活動しています。人の「ひとがら」を写すことをテーマにしたストリートスナップ動画をSNSで発信し、22万人以上のフォロワーを持っています。元東京消防庁勤務という背景もあり、消防に関連した防災の重要性を楽しさを交えた形で広めています。2023年には「Influencer Award Japan Best New Influencer」を受賞し、2024年には自身初となる個展で1,500名以上を動員するなど、今後の活躍も注目されます。
このように、なおがら展はただのアート展示と言うだけでなく、社会的なメッセージも込められた特別な企画となっています。ぜひ、会場に足を運び、アートと防災が織りなす新たな世界に触れてみてください。