井上ひさし×井上芳雄、舞台『組曲虐殺』2027年上演決定
2027年の冬、舞台『組曲虐殺』が再演されることが決まりました。この作品は、日本のプロレタリア文学を牽引した作家・小林多喜二の生涯を描いたもので、井上ひさしの最後の戯曲として知られています。初演から小林多喜二役を演じるのは人気ミュージカル俳優の井上芳雄、演出は栗山民也が担当します。
作品の背景
『組曲虐殺』は、井上ひさしが描く社会批判のメッセージが込められた作品です。小林多喜二は、幼少期から貧しい人々の苦しみを目の当たりにし、彼らの声を届けるために文学の道を選びました。しかし、彼の活動は特高警察に目をつけられ、やがて彼は言論の自由を求める活動家として苦境に立たされます。
物語の流れ
この作品は、昭和5年から昭和8年までの2年9ヶ月を描いており、社会との対立と、多喜二を支える家族や恋人の絆が展開されます。彼の姉・佐藤チマ、恋人・田口瀧子、そして妻・伊藤ふじ子など、周囲のキャラクターたちもそれぞれの思いを抱えながら、彼を支えようと奮闘します。
特に、瀧子は多喜二との関係がうまく進展しないことに悩み、複雑な気持ちを抱える描写が印象的です。一方、刑事である古橋や山本は、多喜二に同情を抱きつつも、自らの職務を全うしようとします。これらのキャラクターたちが織りなす人間ドラマは、観客に深い感動を与えることでしょう。
音楽と演出
栗山民也の手掛ける演出は、過去の公演でも高く評価されています。特に心に響く楽曲「信じて走れ」や「胸の映写機」は多くの観客の記憶に残る名曲であり、井上ひさしの作品に命を吹き込む重要な要素となっています。音楽には、著名なピアニスト・小曽根真が参加し、贅沢な音楽劇を彩ります。
公演情報
- - 公演期間: 2027年2月6日から2月28日まで
- - 会場: MoN Takanawa: The Museum of Narratives Box1000
- - 主催: こまつ座/ホリプロ
チケットは2026年秋に発売予定で、全国ツアー公演も発表される予定です。ファンの方々は、この素晴らしい作品を見逃さないように準備を進めましょう。公式HPもチェックして、最新情報をキャッチしてください。
まとめ
『組曲虐殺』は、ただの舞台作品ではなく、観客に人生と社会についての深い問いかけをする、エモーショナルな音楽劇です。また、井上芳雄の名演技が多喜二というキャラクターに命を与え、栗山民也の演出によってその世界が色付きます。2027年の公演を心待ちにしましょう。