乳がん啓発活動:共感から生まれた健康アクションの輪とほほえみ基金の贈呈
12月4日、東京都中央区に位置する公益財団法人日本対がん協会本部にて、パルシステム共済生活協同組合連合会による「ほほえみ基金」の贈呈式が実施されました。この贈呈式では、乳がん月間に収集された利用者からの「健康維持アクション宣言」の成果を基に、20万円が寄付されました。これにより、乳がんの啓発と早期発見、適切な治療を促進する活動がより広がることを目指しています。
乳がん支援の「ほほえみ基金」
「ほほえみ基金」は、2003年に設立されたもので、乳がんによる死亡者を削減するための取り組みです。この基金は、がん患者やその家族、医療従事者に対する支援を行い、正しい知識の普及と啓発活動を行っています。具体的には、乳がん検診の促進、無料のがん相談、専門家の育成、そして新しい検診法の研究などで活用されます。また、困窮している家庭向けには無料のがん検診クーポンを提供し、誰一人も取り残さないという理念のもと活動しています。
贈呈式では、パルシステム共済連の青木恭代理事が、寄付金の目録を日本対がん協会の石田一郎常務理事に手渡しました。青木理事は、3,100人の利用者が乳がんに対するアクションに参加したことを喜び、活動に活用してほしいと期待を寄せました。
一方、石田常務理事は、正しいがんに関する知識が普及することの重要性について語り、今後も企業との協力を強化して募金を活用していく意向を示しました。
3,100件の「健康維持アクション宣言」
寄付金の金額は、乳がん月間に募集した健康維持アクション宣言の投稿数によって決定されました。利用者が行った「わたしの健康維持アクション宣言」により、乳がんの予防や検診についての理解が深まることが期待されます。具体的には、「がん関連の情報収集」「乳房セルフチェックの実施」「がん検診の受診」が主なアクションとして挙げられます。
宣言に参加した人々のうち約60%が、既にこれらのアクションを実施していると回答しており、乳がんへの意識が高まっていることが示されました。特に、体を動かすことや栄養に配慮した食生活を意識する人々の声が多く寄せられました。ウォーキングやヨガ、ストレッチなどを通じて健康な生活を目指すという宣言が見られました。
ブレスト・アウェアネスの推進
特設サイトでは、乳がんに関する情報が提供されており、乳房の変化に注意を払うことが促されています。また、入浴時にできるブレストチェックの方法や、マンモグラフィー等の検査法について解説され、早期発見の重要性が強調されています。
ブレスト・アウェアネスの概念に従い、乳房を意識した生活習慣を推奨することで、乳がんの早期発見や健康の維持を目指しています。
今後の展望
パルシステムグループは今後も、病気とともに生きる人々と健康な人々との相互理解を深め、誰もが自分らしく生活できる地域づくりに向けた活動を続けていきます。これを通じて、全ての人が健康で安心な生活を送ることができる社会の実現が期待されます。
パルシステム共済生活協同組合連合会について
- - 所在地:東京都新宿区大久保2-2-6
- - 理事長:渋澤温之
- - 経常収益:42.1億円
- - 職員数:68人
- - 共済・保険総保有件数:52.2万件
- - 出資金:20億円
パルシステム共済生活協同組合連合会の公式サイト