新たな資産運用サービス「Olive」の誕生
総合金融サービスOliveが、2025年度内を目指して新たな資産運用サービスを提供するために、SMBCグループとSBIグループにおける業務提携の締結が発表されました。この業務提携は、両社の強みを生かし、個人向けの新たなサービスを企画・提供することを目的としています。
1. 業務提携の背景と経緯
SMBCグループとSBIグループは、2020年4月に基本合意を結んで以来、重要なパートナーシップを築いてきました。特に、クレジットカードと投資信託の積立サービスを結びつけた「三井住友カード つみたて投資」は大変好評で、月々の積立額は850億円を超えており、年間で1兆円に達する勢いです。また、2023年にはOliveが新たに提供を開始し、570万人以上のお客様に利用されています。
デジタル取引の普及に伴い、これまでの対面中心の取引から、オンラインプラットフォームでの自律的な取引を希望する顧客が増加していますが、一方で不安な点があれば相談できる金融機関のサポートも求められています。こうしたトレンドを受け、両グループは新しいニーズに応じたサービス開発を共同で行うことで合意しました。
2. 新共同サービスの概要
Oliveは、従来の金融機能に加え、顧客に新たな価値を提供します。新設される「Olive Infinite」では、Visaの最高ランク「Visa Infinite」を採用し、他にはないキャッシュレス体験を提供。また、SBI証券のネット証券機能とSMBC日興証券および三井住友銀行のアドバイザーによる有人コンサルティングを組み合わせた「フレキシブルコンサルティング」が新たに登場します。
Olive Infiniteの特徴
- - 決済サービス:利用者回数に応じたポイント還元や各種特典、さらには会員限定のイベント招待などが用意されています。
- - フレキシブルコンサルティング:AIチャットや有人コンサルティングを通じて、顧客は自分のライフスタイルに合った金融サービスを受けられます。
- 24時間365日対応のAIチャット
- 人間のアドバイザーとの対面相談
この新しい資産運用サービスは、顧客が自分で選べる柔軟性を持ったコンサルティングが特徴です。
Olive Infinite以外のお客様向けサービス
Oliveの新サービスに加え、他の顧客向けにも資産運用の見える化を行い、AIチャットボットや有人チャットでの柔軟なサポートを行います。また、SBI証券の取引もOliveアプリ上で完結できるため、取引の利便性も向上します。
3. 今後のスケジュール
新しい事業の開始に向けた準備会社は2025年7月を目途に設立し、その後2026年春に「Olive Infinite」のサービスを開始する予定です。
この提携は、金融業界におけるデジタル革新を進める第一歩であり、多くのお客様に愛される新たなサービスの誕生を期待させます。今後の進展にもご注目ください。