自動運転トラック、料金所を自動で通行
T2(株式会社T2、代表取締役CEO:熊部 雅友)が、国内初となる自動運転トラックによる料金所通過の実証実験を成功させました。これにより、高速道路を自動運転のまま走行できる可能性が広がります。
自動運転トラックのレベル
この実証実験は、レベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスの実現を目指し、同社が独自に開発したレベル2自動運転トラックを使用して行われました。また、実験は、高速道路のIC近くに設置された無人運転と有人運転を切り替える拠点「トランスゲート」を活用しました。特に、神奈川県綾瀬市の「トランスゲート綾瀬」と、兵庫県西宮市の「トランスゲート西宮北」がその中心拠点となりました。
実証実験の背景
T2は、2027年度以降に本格的なレベル4自動運転トラックによる幹線輸送を開始する計画です。2025年からは、レベル2自動運転トラックの商用運行もスタートさせる予定です。これに伴い、今後さらに多くの企業と連携し、運送品質や安全性の向上を図る考えです。
この実証実験では、ドライバーによる一時的な運転操作なしに、約500kmの高速道路を完走することに成功しています。2026年5月からは、神奈川と兵庫の料金所を自動運転の状態で通行する実験を行い、同月内に成功を収めました。
技術的課題と解決策
料金所通過時の課題として、通行車線の狭さがあります。T2のトラックは幅約2.5メートルに対し、料金所の車線幅は3メートル程度と、安全に通過するためには非常に高い精度が求められます。このため、T2では3次元点群データとトラックに搭載したLiDARを用いてリアルタイムで位置を推定し、車両を緻密に制御する技術を開発しました。
添付された各種センサーは、ETCバーを認識し、通行の可否を判断する技術も実装されています。この努力により、トラックが料金所を自動で通過できる一連のプロセスが構築されました。
今後の展望
「トランスゲート西宮北」は、2か所のスペースから構成され、関東への出発および関西からの到着に対応。既存の倉庫スペースを活用することで、一度に最大8台の自動運転トラックを受け入れることができます。
今後は、関東と関西のトランスゲート間を無人運転の状態での移動を可能にするため、料金所とトランスゲートを結ぶ一般道の自動運転や、切り替え地点への入出庫を可能にする技術開発を進める予定です。
まとめ
T2の自動運転トラックによる料金所通過は、新たな物流の未来を示す重要な一歩です。技術革新が進む中、今後の展開に期待が寄せられます。自動運転技術が実用化されることで、物流業界における効率化と安全性が一層向上することが期待されています。