日立が「新さっぽろエネルギーセンター」でコージェネ大賞2025最高位受賞
日立が新さっぽろエネルギーセンターで受賞
2025年の「コージェネ大賞」民生用部門の最高位となる理事長賞を、日立製作所がプロジェクトに納入した「新さっぽろエネルギーセンター」が受賞いたしました。この受賞は、日立を含む4者の共同成果として評価されたものです。この賞は新しい技術や省エネルギー性が際立ったコージェネレーションシステムを表彰することを目的としたもので、2012年度から継続されてきました。
新さっぽろエネルギーセンターとは
新さっぽろエネルギーセンターは、2022年6月に運用を開始した施設であり、地域に電力、冷温水、蒸気を安定的に供給しています。具体的には、コージェネレーションシステムや排熱を利用した蒸気焚吸収式冷凍機、小型貫流ボイラーなどからなる複合的なシステムを採用しています。特に、コージェネレーションシステムにはブラックアウトスタート(BOS)機能が備わっており、災害時においても電力を確保できるような設計がされています。これにより、計画時の街区のピーク電力の約60%、熱需要の100%を賄うことが可能となり、地域全体のレジリエンスの向上に寄与しています。
高効率なコージェネレーションシステム
日立は「新さっぽろエネルギーセンター」に対し、定格1,271kWのコージェネレーションユニット(JMS420)を2台供給しました。このシステムでは二段階での熱回収を行い、高温熱は暖房や給湯用に、また中低温熱は融雪に活用されています。その結果、同施設はCO2削減にも大きく貢献しています。さらに、バイオガスや水素を使用して運転することもでき、将来的な脱炭素化に対応する柔軟性を持つ点も特徴です。
予兆診断システムの活用
このエネルギーセンターでは、国内の監視センターから遠隔でシステムの監視を行い、日立パワーソリューションズが独自に開発した予兆診断システム「HiPAMPS」を活用しています。このシステムにより、予期しない故障を防ぎつつ、安定したエネルギー供給を実現しています。
今後の展望
日立は今回の取り組みを、エネルギー分野における省エネルギーから脱炭素への移行モデルケースとして位置づけ、多様な業種に対し脱炭素化の支援を進めていきます。また、プロダクトやIT技術などの強みを生かし、Lumadaソリューションを通じて、環境・幸福・経済価値が調和した社会の実現に向けて尽力していく方針です。
「新さっぽろエネルギーセンター」の取り組みは、今後も日本国内のサステナブルなエネルギー供給のモデルとなることでしょう。環境問題に対して真摯に取り組む日立の姿勢は、今後のリーダーシップにも期待が寄せられます。