UESHIMA MUSEUM ANNEX今津景展が開幕
2025年1月に、東京都渋谷区千駄ヶ谷に新たにオープンする「UESHIMA MUSEUM ANNEX」では、今津景の個展が開催されます。この展覧会は、今津の作品を十二点一挙に展示するものであり、特に彼女の代表作でもある「生き残る」(2019年)を含む、画期的な内容となっています。
今津の作品は、インターネット上で収集した様々な画像を基にしており、画像編集ソフトを駆使し、それらを合成・改変して新しい視覚体験を創出します。作品の中には流動的な筆致や色彩の変化が見られ、これは下図作成の段階での繊細で緻密な設計によって生まれます。さらに、現在のデジタルアートの特性を取り入れることで、伝統的な絵画とは異なる視覚的快感を提供しています。
今津はその作風を通じて、絵画のもつ固定観念を揺るがし、観客に新たな視覚的刺激をもたらします。個展では、彼女の過去二十年近いキャリアの中で蓄積された作品を一堂に展示し、その変遷をじっくりと感じることができるでしょう。また、彼女が活動する中で経験したさまざまな人生の出来事や視覚的探求が、作品の中に色濃く映し出されています。
展覧会の詳細
- - 開催期間:2025年1月15日(水) ~ 2025年3月末日
- - 開館時間:11:00 ~ 17:00 (最終入場 16:00)
- - 休館日:月曜日(国民の祝日の場合は開館し、翌平日が休館)
- - 入館料:一般600円、高校生・中学生400円、小学生以下無料
チケットは公式サイトにて販売中です。この機会に新たなアートの息吹を体感してください。美術に興味がある方、今津景のファンの方はぜひ足を運んでください。
今津景とそのアートに迫る
今津景は、現代日本を代表するアーティストの一人です。彼女は、過去にフランスのPrix Jean François Pratでファイナリストに選ばれたり、ドイツ・カッセルで開催される国際展「ドクメンタ15」に招待された経験を持ち、国際的な舞台で活躍しています。インターネットから得られる情報やイメージは彼女の作品に大きな影響を与えており、個々の作品が持つテーマやモチーフは、彼女自身の思考や社会の問題意識と密接に関連しています。
この個展では、彼女の作品が生まれた背景やコンセプトを知ることができる貴重な機会です。また、今津の作品は、単に美術の領域に留まらず、私たちの日常生活や社会に対する批判的な視線を投げかけます。これにより、美術が持つ意味が単なる作品の鑑賞を超えて、観客自身の意識にコミットするきっかけとなるでしょう。
アクセス情報
UESHIMA MUSEUM ANNEXは、東京メトロ副都心線の北参道駅から徒歩約3分、明治通りに面した便利な立地です。渋谷の中心から少し離れた場所ではありますが、アクセスしやすい場所に位置しています。ぜひ本館と合わせて、ANNEX館にも訪れていただき、美術の魅力をたっぷりと楽しんでください。感動的なアート体験があなたを待っています!