日本旅行が挑む新たなご当地落語の誕生
2025年に創業120周年を迎える(株)日本旅行が、新たな試みとしてご当地落語の制作に取り組んでいます。このプロジェクトは、地元の落語協議会と協力し、創業者の精神を落語を通じて表現することを目指しています。特に、創業者である南新助氏が持っていた「お客様に寄り添う」ホスピタリティの精神を、インスピレーションとして新作落語に織り込むことで、旅の魅力を再認識させることを狙っています。
落語家・立川こしらが紡ぐ旅の物語
落語の制作には、落語立川流の真打、立川こしらが携わります。彼は滋賀県の草津市に足を運び、創業者の子孫に取材を行い、歴史的な背景を理解することに努めました。さらには、日本旅行本社にて最新の取り組みである宇宙事業の話も聞き取ることで、旅行業界における日本旅行の進化を描く材料を集めています。
新作落語は、2023年3月5日に開催される「日本旅行協定旅館ホテル連盟」の第63回通常総会懇親会でお披露目される予定です。この会では、落語以外にも日本旅行の120年の歴史や現在の取り組みに関する映像が上映される予定で、参加者は新たな視点で日本旅行の魅力に触れることができます。
映像制作を手掛ける稲葉雄介氏
今回の落語制作には、映画監督の稲葉雄介氏が映像制作を担当しています。落語の創作過程をメイキング動画としてまとめ、YouTubeに公開されています。動画では、取材風景やインタビューの様子を通じて、立川こしらの創作過程を垣間見ることができます。
稲葉氏は神奈川県出身で、東京造形大学を卒業した後、多様な映像制作に挑戦してきました。彼の作品は国内外の映画祭でも評価されており、その感受性豊かな視点が新たな落語表現にも大きく貢献していることでしょう。
ご当地落語の新展開に期待
立川こしらの新作落語は、公益的なプロジェクトとして日本旅行の歴史を語る重要な役割を果たすことでしょう。今回の取り組みにより、観る人々は日本旅行の成り立ちと、旅の楽しさを心から感じ取ることができるはずです。また、3月中旬には新たな映像コンテンツが『日本旅行120周年記念サイト』で公開される予定ですので、関心のある方はぜひご確認ください。
このように、日本旅行が放つ新しい文化的挑戦に注目しつつ、落語の魅力を通じて日本の旅文化を再発見してみてはいかがでしょうか。日本旅行の新たなプロジェクトが、旅の楽しさを伝え続けることを願っています。