東邦ホールディングスが進めるAI電話対応の革新
医薬品卸大手の東邦ホールディングス株式会社が、業務効率化を狙いAI電話対応エージェント「AIさくらさん」を導入しました。この取り組みは、特に請求書に関する電話問い合わせをAIに代行させるものです。2025年7月28日より本格運用を開始し、今後の業務環境においてどのような変化があるのか注目を集めています。
増え続ける請求書に関する問い合わせ
最近、東邦ホールディングスでは請求書に関する電話が増加しています。年間を通じて、特に電子請求書に関する問い合わせ数は月間500件に達することもあります。このため、社員の負担が増え、業務効率が低下するリスクが高まっていました。こうした課題を解決するために、AIによる電話応対システムを導入する運びとなりました。
AIが解決する問い合わせの流れ
「AIさくらさん」は、電話の一次対応から始まり、問い合わせ内容に応じて自律的に回答を提供します。たとえば、請求書の再発行のリクエストがあった場合、AIは必要な情報を自動でヒアリングし、担当者に必要な情報を通知します。この仕組みにより、担当者はリアルタイムで要件把握ができ、迅速に対応が可能となります。
効率化と品質向上を同時に実現
従来の業務プロセスでは人が常に電話に出て対応していましたが、「AIさくらさん」の導入により、この体制を見直しました。定型的な問い合わせについてはAIが自律的に応答し、人間の介入が必要なケースのみを担当者に回すため、業務の平準化とヒューマンエラーの防止にもつながります。
未来に向けた取り組み
AIの導入はこれからが本番です。今後、実際の運用データをもとに、AIの対応フローやシナリオを改善していく方針です。部内の代表電話の応対もAIに任せることで、さらなる効率化と質の向上を目指しています。
AIさくらさんとは?
「AIさくらさん」は、特別な設定をしなくてもすぐに利用できるAIエージェントです。最新のAI技術を取り入れ、企業や自治体におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する役割を担っています。多くの業種やシーンで利用され、大手企業だけでなく公共サービスにも活用されている点が注目されています。
会社紹介
東邦ホールディングスが導入する「AIさくらさん」を開発したのは、東京都目黒区に本社を置く株式会社ティファナ・ドットコムです。この会社は、企業や自治体のDXを支援することを目指し、長年にわたるWeb制作やAI開発の経験を活かしています。今後は、さらなる展開が期待される「AIさくらさん」の今後の成長から目が離せません。