業務改革の未来
2025-10-22 12:36:26

現場実装のDXに挑むオーエムネットワークの近未来業務改革を探る

現場実装のDXに挑むオーエムネットワークの近未来業務改革を探る



近年、日本国内での人手不足が深刻化しており、企業は生産性向上を迫られています。さらに、法改正やAIガバナンスの対応も求められる中、オーエムネットワーク株式会社(以下、オーエムネットワーク)は、「XDB(Extreme Dimensional Brain)」という自社開発の内製プラットフォームを通じて業務改革を実現しています。このプラットフォームは、請求や売上管理といったバックオフィス業務の省人化を目指し、法令遵守やAIに関するガバナンスも一体で推進しています。

1. 社会背景:人手不足・法対応・AIガバナンスの“三重苦”



日本では人手不足倒産が高水準で続き、企業は生産性向上を急務としています。2023年10月に施行されるインボイス制度や、電子取引データ保存の義務化、JP PINT(Peppolベースの電子インボイス標準)の更新、そしてAI事業者ガイドラインが、同時に企業を圧迫。また、企業は従来のやり方を見直さざるを得ない状況にあります。

オーエムネットワークは、この厳しい環境において、ベテラン社員と新人社員が力を合わせて「XDB」を開発。省人化、法対応、AIガバナンスを組み合わせたこのプラットフォームは、地方からの現場主導のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現しています。

2. XDBとは:部門横断の“高次元頭脳”



「XDB」は、部門を超えて散らばるデータやルール、ワークフロー、外部との連携を一元化します。このプラットフォームは請求業務の自動判定やチェックリストの自動生成をサポートし、現場業務の中核を担う存在になっています。

ここでの主な成果は次の通りです:
  • - 請求処理回数:月4回から月2回(50%削減)
  • - 処理時間:平均2時間短縮
  • - 確認工数:最大80%削減
  • - 入力ミス:freee連携による大幅低下

これにより、担当者の作業負担が軽減され、法令対策と業務の品質両立が可能になっています。

3. なぜ今、XDBか(4つの追い風)



「守れるDX」がXDBのテーマです。コンプライアンスと効率化が両立するこのシステムは、次の4つの要因を背景に開発されました:
1. 人手不足の構造化:人手不足と採用難の同時進行において、自動化は避けられない経営課題となっています。
2. 法対応の複雑化:電子取引データ保存義務化に伴い、監査に耐えうる運用設計が不可欠です。
3. インボイス対応:制度更新に備えるため、柔軟なデータ構造が求められます。
4. AIガバナンスの本格化:ガイドラインに基づく適切な体制整備とログ管理が必要です。

4. 開発ストーリー:ベテランの経験知と新人の発想力



XDBの開発は、世代を超えた協働が新たな価値を生む現場の事例です。ベテラン社員は長年培った経験を基に業務の標準化を進め、新人社員は斬新なアイデアを提案し、プロセスを見直しています。地道な改善を積み重ねることで、作業効率と成果物の品質向上を同時に達成する仕組みが構築されています。ここでは、ベテランの実務知識と新人の柔軟な思考が融合し、強固なチームワークが育まれています。

5. 次の挑戦:「数字で語れる経営」へ



オーエムネットワークは、次のフェーズとして売上管理をリアルタイム化を目指しています。具体的には、シフト管理システム「R-Shift」の活用者数の可視化、見積もりや予算・実績の一元管理、売掛残高の即時把握などに取り組む予定です。これにより、経営判断を感覚からデータに進化させ、経営と現場の共通言語を創出していきます。

会社概要



企業名:オーエムネットワーク株式会社
所在地:新潟県新潟市中央区
代表取締役社長:山岸真也
事業内容:業務システム開発、シフト管理システム「R-Shift」
提供Web:https://www.omnetwork.co.jp/

オーエムネットワークは、現場実装できるDXをテーマに各企業の業務システム開発を支援しており、今後も地方からの持続可能な生産性向上モデルを広めることを目指しています。


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