イベリコハムの魅力を探る「Farm Trip 2026」
2026年2月1日から7日にかけて、イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)が実施した「Farm Trip 2026」は、日本のジャーナリストやメディア関係者を対象にした特別なプログラムです。この取り組みは、イベリコハムの起源やその生産体制、そして製品の背後にある価値を直接学ぶことを目的としています。
イベリコハムの背景と重要性
イベリコハムはその独特の風味や品質から、世界中で高く評価されています。特に日本市場においては、その珍しさと高い品質から需要が高まっており、従って信頼性の向上が求められています。本プログラムは、アフリカ豚熱(ASF)の影響を受けた現状についても触れつつ、日本における欧州食品システムの厳格さと信頼を示す重要な機会となりました。
スペイン農業・漁業・食料省との会合
「Farm Trip 2026」では、スペイン農業・漁業・食料省(MAPA)との公式会合が行われました。ここでは、日本のメディア関係者がMAPAの責任者と直接対話し、様々な情報を得ることができました。重要なテーマとしては、ASF発生による衛生危機や、日本におけるヨーロッパ豚肉の市場閉鎖の影響が挙げられました。
MAPAは、日本がヨーロッパ豚産業にとって不可欠なパートナーであることを強調し、過去10年間での肉類輸出の倍増がその証だと述べました。また、日本市場の再開に向けての取り組みや、感染区域の管理体制についても詳しく説明されました。
地域主義原則に基づく対策
ASFの影響を受けつつも、日本市場への輸出再開に向けた地域主義原則の理解も重要な議題となりました。この原則により、感染区域外の地域は清浄とされ、商流が継続可能となります。ASICIは、日本市場における地域主義の理解を促進する取り組みを進め、欧州食品システムの信頼性を示すための情報提供を重視していることが示されました。
このような対応を経て、MAPAは輸出証明書の自主停止を行い、その後、状況に応じた再開を進めています。このプロセスは透明性を持ち、貿易相手国への継続的な情報提供が大切視されています。
イベリコハムの文化的重要性
本プログラムでは、イベリコハム生産の現場や、その文化的背景に目を向けることも目的としました。デエサでの現場見学や生産システムの理解が進む中、イベリコハムが地域文化や社会生活において果たす重要な役割が強調されました。食文化の中での役割を知ることで、単なる食材以上の価値が見えてきます。
世界プロモーションプログラムと今後の予定
「Farm Trip 2026」は、世界的なプロモーションプログラム「Awaken Your Ibérico Sense」の一環として位置づけられており、今後もイベリコハムの魅力を様々な形で発信していく計画です。特に2026年3月に開催されるFOODEX JAPANへの出展が予定されており、日本市場でのブランド強化に向けた動きが続いています。
ASICIは1992年に設立された非営利団体で、イベリコ豚の生産者と加工業者が連携していることから、その信頼性と品質向上が常に求められています。今後の展開にも注目が集まります。