東京都の防災特集で備えを見直す
東京都が発行する広報紙「広報東京都」の9月号は、防災に関する特集が組まれています。この号では、被災経験者のリアルな体験を通じて、日常から特に目を向けるべき防災のポイントを紹介しています。中でも、ママ防災士でイラストレーターのアベナオミさんのコミックエッセイは、大きな注目を集めています。
被災体験から学ぶ
アベナオミさんは、東日本大震災を経験され、その後、日常生活に役立つ防災対策について発信をしています。彼女の経験から得た教訓は多様ですが、その中でも最も印象的なものの一つが、ライフラインの復旧にかかる時間です。電気は約4日、水道やトイレは約21日、ガスは約6週間もかかることが想定されているため、非常時のトイレ問題は特に深刻です。
自宅で避難する選択肢
特集では「自宅で避難する」という選択肢にも焦点が当てられています。自宅が安全であれば、避難所に行かずに自宅で過ごす「在宅避難」が可能です。これを実現するためには、以下の三つの柱を考慮することが必要です。
1.
燃えない — 家庭内の火災を防ぐために、電気関係のトラブルを減少させる必要があります。特に、過去の震災では電気が原因で発火するケースが多かったため、感震ブレーカーの導入を強く推奨しています。
2.
倒れない — 家具が倒れるリスクを減少させるために、転倒防止器具の設置や適切な家具の配置を心掛けましょう。
3.
困らない — 日常生活でも使う食料品や生活必需品をストックする「日常備蓄」を実施することで、いざというときに安心できます。
外出先での心得
万が一、外出先で被災してしまった場合どうすべきでしょうか?特集では、帰宅困難者のための一時滞在施設や、正しい情報を得る方法についても詳述されています。特に、情報収集は「早さ」より「確かさ」を重視する必要があります。また、「防災ポーチ」をバッグに常備しておくことも、外出時の備えとして非常に有効です。モバイルバッテリーや常備薬を常に携帯しておくことで、いざというときに冷静に行動できる環境を整えることができます。
家族と地域でのコミュニケーション
防災対策は個人だけでなく、家族や地域全体での共通理解と行動が大切です。防災訓練やセミナーへの参加は非常に有益であり、家庭内での防災会議を通じて「もしも」のシミュレーションを行うことが推奨されています。また、耐震改修や液状化対策などの助成制度を利用することで、住まいの防災力を高めることができます。
終わりに
防災対策は人命救助の観点からも非常に重要です。日常の小さな備えが大きな違いを生む可能性があります。アベナオミさんは、家具の固定や備蓄の充実によって、1台でも多くの救急車や消防車が被災地に向かうことができる、という想いを語っています。防災の意識を高め、地域全体で支え合うことで、これからの災害時に備えましょう。