パンドラが示した成長とサステナビリティの未来
デンマーク発のジュエリーブランド、パンドラは2026年第1四半期においてオーガニック成長率が2%に達し、その内訳ではアジア太平洋地域が驚異的な12%の成長を見せました。本社は東京都渋谷区に位置するパンドラ・ジュエリー・ジャパンです。アジア太平洋地域における成長は、この市場がパンドラのグローバルな成長の中心として位置づけられたことを意味します。
地域別の成長と市場戦略
2026年の第1四半期、パンドラの売上高は71億900万デンマーククローネ、営業利益(EBIT)は14億8,700万デンマーククローネに達しました。また、EBITマージンは20.9%となり、外部環境による影響がある中でも安定した収益性を維持しています。日本市場をはじめとするアジア太平洋地域は、新たな消費者接点やローカルに根ざしたマーケティング施策を通じて、さらなる成長を見込んでいます。
北米やEMEA地域は消費者マインドの低下に直面していますが、アジア太平洋地域では低迷を超えた成長が見られ、その成長の要因はブランド認知度の向上や消費者の満足度の向上にあります。パンドラは次の成長段階に向けた戦略を展開中であり、特に独自性のあるコレクションに注力しています。
サステナビリティと透明性の新しい試み
パンドラはサステナビリティを重視し、新たに「第5のC」としてカーボンフットプリントを導入しました。これにより、従来の4C(カット、カラー、クラリティ、カラット)に加え、環境への影響を可視化することで、消費者はジュエリーを選ぶ際に品質やデザインだけでなく、気候影響も考慮することができるようになりました。特に、1カラットのラボグロウンダイヤモンドが排出するCO₂は約12.58kgで、同じサイズの採掘ダイヤモンドと比べて90%低い水準です。
このカーボンフットプリントは、製造工程の最初から出荷までの過程で発生するCO₂排出量を管理することにより、業界全体の透明性を高めようとするもので、パンドラはこの手法を他のジュエリーメーカーとも共有し、より持続可能なジュエリー市場の構築に寄与しようとしています。
リーダーシップの展望
パンドラの社長兼CEOベルト・デ・パブロス=バルビエは、「当四半期では想定通りの成長を達成し、サステナブルな素材の導入を進めつつ、パンドラをマルチマテリアルなジュエリーブランドへと成長させていく」と述べています。
将来的には、ダイヤモンドをより身近なものにするべく、顧客が購入前に商品について明確に理解できるような取り組みを引き続き推進していく方針です。国際的な不確実性が続く中でも、デザインや素材の革新、地域性を意識したマーケティングを基盤に2026年の成長計画へと移行していくことが期待されています。
まとめ
パンドラは、アジア太平洋地域での成長を背に、サステナブルな取り組みを進め、ジュエリー業界の新たな基準を築こうとしています。消費者は、これまでのジュエリー選びに新たな視点を加えることができ、環境負荷を意識した選択ができるようになるでしょう。今後の展開にも目が離せません。