社会の声を反映した第16回コンプライアンス川柳コンテスト
2025年6月5日、ハイテクノロジーコミュニケーションズ株式会社(HTC)が主催する第16回コンプライアンス川柳コンテストの入賞作品が発表され、今年は過去最多の8,096句が集まりました。これは、前年比で35%の増加を示し、コンプライアンスに対する関心が高まっていることを示しています。
最優秀賞受賞作品
特に注目すべきは最優秀賞を受賞した「不正の芽 今摘まないと 未来詰む」という一句です。この川柳は、小さな不正の兆候に気づき、早期に対処する意義を強調しています。200名を超えるコンプライアンス推進担当者による厳正な審査で高い評価を受け、多くの人々にその重要性を伝える役割を果たしました。
掲載される入賞作品
最優秀賞以外にも、優秀賞や佳作に選ばれた数多くの作品が社会の現状を的確に捉えています。
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優秀賞作品
- 「その行為昔冗談今相談」
- 「何もしない既にしている見ないふり」
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佳作作品
- 「パワハラで積むべきキャリア詰む羽目に」
- 「心刺す言葉のトゲは抜けにくい」
これらの作品は、ハラスメントや情報セキュリティ、多様な働き方など、現代社会が直面しているコンプライアンスの課題を反映しています。
応募作品とHTCの取り組み
応募作品には、広範な社会背景を持つテーマが網羅されており、特に昨今増えつつあるハラスメントや職場の文化についての意識が高まっていることが伺えます。HTCは、このような社会の声を反映し、企業のコンプライアンス活動を支援する方針を継続しています。また、特選100句がHTCのウェブサイトで公開されており、企業や団体が無償で利用できるため、コンプライアンス意識向上に貢献するものと期待されます。
特製カレンダーの制作
特に印象的な川柳12点に対しては、イラストを付けて2026年版コンプライアンスカレンダーを制作する予定です。これにより、さらなる普及と啓発が期待されており、2025年8月下旬から予約販売を開始する見込みです。
HTCの役割と未来展望
HTCは1983年に設立され、企業のコンプライアンス推進活動に特化したサービスを提供しています。同社の主力サービス「こんぷろカスタム」では、eラーニングや理解度テスト、オリジナル研修資材の作成など、各種機能が豊富に揃っています。月現在、上場企業642社を含む1,220法人が同社に契約しており、コンプライアンスの啓発活動を通じて、組織の意識と行動の変革を支援しています。
このように、HTCが主催するコンプライアンス川柳コンテストは、社会の倫理観や組織文化の課題を取り上げ、意識向上のための重要な役割を果たしていることがわかります。今後もこのような取り組みが続くことに期待が高まります。